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──ということで、今私と神威は江戸に来ています。
ただいま、食べ物巡り中ですよ。
「あっ!神威、ここの和菓子美味しいんだよっ」
キャーっと騒ぎながらその店に入っていった夏海。
その元気を今の俺に分けてほしいよ…
「夏海~先に行かれたら困るよー」
夏海の後に続いてその店に入った。
「ぅえ!?あぁ、ゴメンゴメン!!」
俺より菓子なの!?
俺眼中にないの!!?
…なんか自分で言って悲しくなったよ。
「神威も食べてみる?」
ハイ、と渡されたのは茶色い物体。
茶色い物体…?
「それねぇ、ふ菓子って言うんだよ~♪外は甘くて中はふさふさなの!」
食べてっ食べてって言ってくるので、一口食べてみた。
「…ど、どう?」
「美味しいね」
「ホントに!?」
「うん」
夏海は安堵したのか、ほっとため息を吐いた。
「神威…最近元気なかったでしょ?食べ物食べてたら元気出るかな~って思ってさ!」
えへへ、とはにかんだ夏海。
「心配かけてた?」
「ん?」
「俺、夏海に心配かけてた?」
「心配かけてないよ。
あ、でも、ちょっとは心配かけてたけど…」
「そっか、ごめんね」
「えっ?」
夏海は俺が突然謝ったことに驚いたのか、目を開いた。
「そ、そんな!謝らなくてもいいよっ!」
夏海はあたふたした。
あたふたしてる様子が面白くて、俺は微笑した。
「あ!今笑ったでしょ!?」
どうやら笑ったのがバレたらしい。
「いや、笑ってないよ」
「いーや!今絶対に笑ったね!!」
今度は頬を膨らまして怒っていた。
夏海のくるくる変わる百面相を見ているのが面白くて…
ずっと一緒にいたい、そう思った。
夏海がどんな人でもいい。
ただ夏海のそばにいたいと…