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聖杯戦争の記憶
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「星太ちゃん!」
「雁夜さん!」
あの日以降私たちは時々この公園で話すようになっていた。
最初はお互い連絡先が分からなかったため会えたら話す程度だったが、1ヶ月経った頃に連絡先の交換をし、今ではいつ会える?などと事前に予定を立ててからになっていた。
会話の内容は雁夜さんの仕事についてだとか私の学校での出来事だとか。そんなただただ平凡な日常についてを話すだけ。
その中で私は確実に彼に対して恋愛感情を抱くようになっていた。
でもある時を境に彼からの連絡がなくなった。
仕事で海外に行くこともあるらしいが多分違う。
連絡が途絶えてから私は何も手につかなくなった。
勉強も部活もその他いろんなことに影響が出ていた。
こんなにも彼は私にとって大きな存在だったのかと自覚した。
「今頃何してるんだろう……」
学校からの帰り道。
お店が並ぶ人通りの多い道を私は歩いていた。
同じ冬木にいるのだからこういう所で偶然会えないか、などと期待し周りをよく見て歩くようにまでなっていた。
ここの通りには少し奥に入ると暗くて細い不良のいそうな危ない路地がある。
ふと、そこの路地を見ると見覚えのある服を着た白髪気味の男性がふらふらと入っていくのが見えた。
そう、その服が彼がいつも愛用しているあのパーカーだったのだ。
「……雁夜さんかもしれない」
いてもたっても居られず私は同じ路地に入っていった
少し進むとさっきの男性が壁に寄りかかって倒れていた。
顔は暗くて分からないがとても苦しそうだった。
「大丈夫ですか!?」
返事はなく息をするだけで精一杯という感じだった。
「今、救急車呼びますね」
そういい、携帯電話を操作し始めた時だった
「……だ、大丈夫、だから」
聞覚えのある。今、一番会いたかった人の声だった。
「か、雁夜さん!?」
「……連絡、できなくて、ご、ごめんね……星太ちゃん」
久しぶりにみた彼の顔は随分やせこけていて、血管らしきものが浮き出ていた。
「雁夜さん、家どこですか?支えるのでかえりましょう?」
「い、いや。大丈夫、1人で帰れるよ」
「そんな苦しそうで倒れてしまうぐらいなのに大丈夫なわけないじゃないですか!」
そう言って彼を何とか支えながら立たせる。
顔だけじゃなく以前よりも全体的にやせ細っていた。
「家、どこですか」
「……ここから少し先の林の方。行けばすぐわかると思う」
「わかりました。」
「雁夜さん!」
あの日以降私たちは時々この公園で話すようになっていた。
最初はお互い連絡先が分からなかったため会えたら話す程度だったが、1ヶ月経った頃に連絡先の交換をし、今ではいつ会える?などと事前に予定を立ててからになっていた。
会話の内容は雁夜さんの仕事についてだとか私の学校での出来事だとか。そんなただただ平凡な日常についてを話すだけ。
その中で私は確実に彼に対して恋愛感情を抱くようになっていた。
でもある時を境に彼からの連絡がなくなった。
仕事で海外に行くこともあるらしいが多分違う。
連絡が途絶えてから私は何も手につかなくなった。
勉強も部活もその他いろんなことに影響が出ていた。
こんなにも彼は私にとって大きな存在だったのかと自覚した。
「今頃何してるんだろう……」
学校からの帰り道。
お店が並ぶ人通りの多い道を私は歩いていた。
同じ冬木にいるのだからこういう所で偶然会えないか、などと期待し周りをよく見て歩くようにまでなっていた。
ここの通りには少し奥に入ると暗くて細い不良のいそうな危ない路地がある。
ふと、そこの路地を見ると見覚えのある服を着た白髪気味の男性がふらふらと入っていくのが見えた。
そう、その服が彼がいつも愛用しているあのパーカーだったのだ。
「……雁夜さんかもしれない」
いてもたっても居られず私は同じ路地に入っていった
少し進むとさっきの男性が壁に寄りかかって倒れていた。
顔は暗くて分からないがとても苦しそうだった。
「大丈夫ですか!?」
返事はなく息をするだけで精一杯という感じだった。
「今、救急車呼びますね」
そういい、携帯電話を操作し始めた時だった
「……だ、大丈夫、だから」
聞覚えのある。今、一番会いたかった人の声だった。
「か、雁夜さん!?」
「……連絡、できなくて、ご、ごめんね……星太ちゃん」
久しぶりにみた彼の顔は随分やせこけていて、血管らしきものが浮き出ていた。
「雁夜さん、家どこですか?支えるのでかえりましょう?」
「い、いや。大丈夫、1人で帰れるよ」
「そんな苦しそうで倒れてしまうぐらいなのに大丈夫なわけないじゃないですか!」
そう言って彼を何とか支えながら立たせる。
顔だけじゃなく以前よりも全体的にやせ細っていた。
「家、どこですか」
「……ここから少し先の林の方。行けばすぐわかると思う」
「わかりました。」