名前に関して“その名の通り“などといった記述があるかもしれませんが読みとばしてください
賢者の石
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「何を騒いでいらっしゃるのかしら?」
凛と通路に声が響いた。
他の生徒の話し声やあれほどうるさく感じていた汽車のガタンと揺れる音が酷く遠ざかっていくのを感じる。 まずい、と思った。
木霊する声の方の先には人形のような少女_ドラコの姉であるミッシェリーナがいつも通り酷く穏やかでありながらもどこか冷たい面持ちでしん、と佇んでいた。何だか怖いような見られて気まずいような気恥ずかしいような色々な感情があいまってぷくーっと頬を膨らまし俯く。
このコンパートメントにいる全員が注目しているというのにそんなことは知らないとでもいうかのように姉はニコリとわざとらしく微笑んでいた。
まろい白い頬に睫毛の影が落ちているのもわかるほど近距離にまで、戸惑っている間に一気に近づかれる。
「何を騒いでいらっしゃるの、と私は質問したのだけどもしや聞こえていなかったのかしら?」
きょとんと小首を傾げながら尋ねてくる姉に一気に顔から血の気が引いたのを感じる。
「どうしたの?ドラコ」
お姉さまが聞いているのだけど、と幼いころからずっと聞き続けていた懐かしい何処か蜜を含んだかのように甘やかな声が耳の中を侵食する。
柔らかに弧を描くように細められた瞳で僕の目を仰ぎ見てくる。
まるで蛇のようにキュウと縮められた瞳孔に本能的に恐れを抱く。
いつものような暗い赤ではなく鮮血のように真っ赤なその瞳を思わず魅入られるように見つめていると後ろからのヴィーズリーの声ではっと我に返る。
ドッドッド、と緊張状態から逃れたためか酸素を脳へと必死に全身が回そうとしているのを感じる。
大丈夫だ。僕は間違えてなんかいない。
「姉様!僕はただ…」
「うん?どうかして?」
普通に怖かったので何もなかったように口を噤んだ。マルフォイ家の男の立場は弱いのだ。
僕が黙ったのを確認した姉がにこやかにハリー・ポッター達へと声をかける。
「ごきげんよう、Mr.ウィーズリー、Mr.ポッター。私はこの子の姉のミッシェリーナよ。よろしくね。」
「え?もしかして君があの?あのマルフォイ家の天使?」
不躾にじっと姉のことを好奇心に満ちた目で見つめるヴィーズリーに苛立つ。…もしかして僕もこう見えていたのだろうか。もしそうならば矜持の高い姉が僕に対して憤る気持ちも多少はわかる。
「…よく知っているのね。」
姉が苦笑しながら認めた。イギリスの魔法界で姉はそう呼ばれている。………一部でだけれど。 それにどこか自慢気にヴィーズリーが応える。
「まーね」
「何それ?天使?」
好奇心が芽を出したのかハリー・ポッターがヴィーズリーに尋ねた。
「気になさらないで、ただの暇人の戯言よ。」
その呼び名で呼ばれるのを嫌う姉様がごまかすように微笑んだ。本当にそう呼ばれるのが嫌いなんだろう。いつにも増して辛辣な口調だった。それにしてもなぜハリー・ポッターは姉様のほうを見ようとはしないのだろう。
ニコニコとした何を考えているのかわからない表情を姉がこちらに向ける。少しだけ、本当に少しだけ驚いてしまった。肩が跳ねる。
「先に戻っていなさいな。」
こつん、と足音がなると同時に背中に手を置き顔を覗きこみながら囁かれる。
「でも...」
「お母様がくれたバイ、座席に置いてあるから食べていいわよ。」
その言葉にクラップとゴイルが目を輝かせ僕の腕を強く引く。
「!行こう、ドラコ!」
このまま引かれれば僕の腕が腕げそうだと思い渋々と了承する。
「...わかりました。」
待てってば!!といいながら引っ張られる僕を姉様が微笑まし気に見ていた。
たまに、そういえば何で姉様は天使だなんて呼ばれているんだろうと思う。別に姉様のことが嫌いというわけではないけれど普通に怖いから。
あれ?そういえばどうして初めて会ったはずなのにハリー・ポッターとロン・ウィーズリーだとわかったんだろう……。名乗られてもいないのに。……まあ良いか。
凛と通路に声が響いた。
他の生徒の話し声やあれほどうるさく感じていた汽車のガタンと揺れる音が酷く遠ざかっていくのを感じる。 まずい、と思った。
木霊する声の方の先には人形のような少女_ドラコの姉であるミッシェリーナがいつも通り酷く穏やかでありながらもどこか冷たい面持ちでしん、と佇んでいた。何だか怖いような見られて気まずいような気恥ずかしいような色々な感情があいまってぷくーっと頬を膨らまし俯く。
このコンパートメントにいる全員が注目しているというのにそんなことは知らないとでもいうかのように姉はニコリとわざとらしく微笑んでいた。
まろい白い頬に睫毛の影が落ちているのもわかるほど近距離にまで、戸惑っている間に一気に近づかれる。
「何を騒いでいらっしゃるの、と私は質問したのだけどもしや聞こえていなかったのかしら?」
きょとんと小首を傾げながら尋ねてくる姉に一気に顔から血の気が引いたのを感じる。
「どうしたの?ドラコ」
お姉さまが聞いているのだけど、と幼いころからずっと聞き続けていた懐かしい何処か蜜を含んだかのように甘やかな声が耳の中を侵食する。
柔らかに弧を描くように細められた瞳で僕の目を仰ぎ見てくる。
まるで蛇のようにキュウと縮められた瞳孔に本能的に恐れを抱く。
いつものような暗い赤ではなく鮮血のように真っ赤なその瞳を思わず魅入られるように見つめていると後ろからのヴィーズリーの声ではっと我に返る。
ドッドッド、と緊張状態から逃れたためか酸素を脳へと必死に全身が回そうとしているのを感じる。
大丈夫だ。僕は間違えてなんかいない。
「姉様!僕はただ…」
「うん?どうかして?」
普通に怖かったので何もなかったように口を噤んだ。マルフォイ家の男の立場は弱いのだ。
僕が黙ったのを確認した姉がにこやかにハリー・ポッター達へと声をかける。
「ごきげんよう、Mr.ウィーズリー、Mr.ポッター。私はこの子の姉のミッシェリーナよ。よろしくね。」
「え?もしかして君があの?あのマルフォイ家の天使?」
不躾にじっと姉のことを好奇心に満ちた目で見つめるヴィーズリーに苛立つ。…もしかして僕もこう見えていたのだろうか。もしそうならば矜持の高い姉が僕に対して憤る気持ちも多少はわかる。
「…よく知っているのね。」
姉が苦笑しながら認めた。イギリスの魔法界で姉はそう呼ばれている。………一部でだけれど。 それにどこか自慢気にヴィーズリーが応える。
「まーね」
「何それ?天使?」
好奇心が芽を出したのかハリー・ポッターがヴィーズリーに尋ねた。
「気になさらないで、ただの暇人の戯言よ。」
その呼び名で呼ばれるのを嫌う姉様がごまかすように微笑んだ。本当にそう呼ばれるのが嫌いなんだろう。いつにも増して辛辣な口調だった。それにしてもなぜハリー・ポッターは姉様のほうを見ようとはしないのだろう。
ニコニコとした何を考えているのかわからない表情を姉がこちらに向ける。少しだけ、本当に少しだけ驚いてしまった。肩が跳ねる。
「先に戻っていなさいな。」
こつん、と足音がなると同時に背中に手を置き顔を覗きこみながら囁かれる。
「でも...」
「お母様がくれたバイ、座席に置いてあるから食べていいわよ。」
その言葉にクラップとゴイルが目を輝かせ僕の腕を強く引く。
「!行こう、ドラコ!」
このまま引かれれば僕の腕が腕げそうだと思い渋々と了承する。
「...わかりました。」
待てってば!!といいながら引っ張られる僕を姉様が微笑まし気に見ていた。
たまに、そういえば何で姉様は天使だなんて呼ばれているんだろうと思う。別に姉様のことが嫌いというわけではないけれど普通に怖いから。
あれ?そういえばどうして初めて会ったはずなのにハリー・ポッターとロン・ウィーズリーだとわかったんだろう……。名乗られてもいないのに。……まあ良いか。
