名前に関して“その名の通り“などといった記述があるかもしれませんが読みとばしてください
賢者の石
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皆、家から制服ではなく私服で来ていたため、先に男子達、後に私一人が着替えることとなった。コンパメートから出てがくん、がくんと揺れるガラスに背を預ける。……なんだか不安になって背を浮かせて立つ。退屈に思いながら開いた本に視線を落とす。ぺらり、ぺらりとページを捲った。
40ページほど捲ったとき、車内販売が来たのだ。
丁度、ドラコ達が着替えている時でカーテンのかけられた戸にノックをし、声をかければすぐさまにクラッブ達が出てきて、山のようにお菓子を買っていた。
………私達のお菓子…結構あげたよね?
何か買うかどうか迷ったが両親が沢山持たせてくれたしまた送ってくれるだろうからとカエルチョコだけ買った。実物を見たら買うしかない。百味ビーンズは全て食べられる自信がなかったのでやめておいた。
カード何が当たるかなぁと思いながら開けるとゴドリック・グリフィンドールで思わず眉を顰めた。なんというタイミングであろうか。こっちはグリフィンドールに配属されるかされないかとひやひやしているというのに。というか中に居ないのだけど。
迷ったあと呼んでいた本に挟み手の中で暴れるカエルチョコをパキッと足だけおる。口に含めばそれなりの大きさもあるし甘く美味しいが暴れるカエルを食べたり溶けたりするのは結構気分悪いなと思った。
家から持ってきた物の方がいいなと考えながら口にぱくん、と残り全てを含めば前を栗色の髪の女の子が通った。
「ねえ。カエルを見なかった?ネビルのカエルがいなくなったの。」
突如として顔立ちの整った女の子に話し掛けられ驚く。
初めて会う人に話かけるとか勇気あるなぁと思いながら笑みを浮かべ応じる。
「ずっとここにいたけどカエルは見ていないわ。ネビルって子のペットを捜してあげているの?優しいのね。けれど上級生の人や車掌さんに呼び寄せて頂いた方が早いと思うの。余計なお世話かもしれないけれど。」
魔法使いの特権は使った方が良いに決まっている。
私が呼んでもいいが何にも欠けていない状態で呼べる自信が一切ないため他の上級生に頼んだ方がいいだろう。物ならまだしも相手はペット。もし殺してしまったり、怪我を負わせてしまったら申し訳がたたないし、これからの学園生活の幕開けが不穏すぎる。
「いえ。大丈夫よ。そうね、あと少し捜して見つからないようなら呼び寄せて貰おうかしら?にしてもこんな所でずっと何しているの?貴方も1年生?」
「ええ。一年生よ。弟達が今中で着替えていてね、待っているのよ。あぁあと扉を開ける時はノックしてからの方がよろしいかと思うわ。着替えている最中に開けてしまったら大変だもの。」
「それもそうね。気をつけるわ。私はハーマイオニーグレンジャーっていうのよ。それじゃあ」
なかなかにアクが強そうだなと、見送るとハーマイオニーが行った直後にドラコたちは着替え終わったようで扉が開く。
間がいいのか、悪いのか、分からないがおそらく良いのだろう。
「誰かいました?姉様。話し声が聞こえましたが。」
「いいえ。誰も来てないわ。」
あまりハーマイオニーのことは言わない方がいいだろうと思いそう告げる。
「そうですか。そう言えば!あの!ハリーポッターが乗っているようですよ!見に行きませんか?!」
仲良くなる!とふんすとしているドラコに苦笑する。
お父様って意外にも別にハリーと仲良くするのに反対していないのよね。もしもの時に使えるからだろうか。
ウィーズリー家のことは毛嫌いしているけど。
「そうね。気が向いたら行くかもね。余り一方的に話したりしては駄目よ。それにじろじろ見ても駄目。見世物では無いのだから。失礼なことをしたら駄目。お行儀良くね。それにマグル育ちで何かと不慣れでしょうし」
そう言えば本気で心配しだすドラコにおそらくあの時ハリーが手を取っていたら徹底的に魔法界の常識などを教えてあげていたのだろうな。と思った。そして何かある事に後ろ指さされることもなかっただろう。
スリザリンは基本身内には有り得ないほど優しい。現在進行形で排他された歴史があるからだろうか?
もしもあの時ウィーズリー家の人間とおらずドラコの名をロンが笑わなければ案外、面倒みのいいこの子のことだ。大切に扱っていただろう。そうでなければクラッブとゴイルに付き合いきれないだろうし。さてさてこの世では、いったいどうなるのだろうか。
本来、揉め事といった面倒臭いことは大嫌いだが気になることがある。私も見物に行こうか。
よし、と腹を決めて3人を見送ったあとにダッシュで着替え、追えばドラコ達の言い争う声が聞こえた。基本的にあまり声を荒らげたりしてはいけないと教育されているからかそこまで大きな声を出していないのか遠くから聞けば殆どがロンの声である。やっぱりドラコはロンを怒らせてしまったか。苦笑しながら話かける。
にしても
「何を騒いでいらっしゃるのかしら?ドラコ」
40ページほど捲ったとき、車内販売が来たのだ。
丁度、ドラコ達が着替えている時でカーテンのかけられた戸にノックをし、声をかければすぐさまにクラッブ達が出てきて、山のようにお菓子を買っていた。
………私達のお菓子…結構あげたよね?
何か買うかどうか迷ったが両親が沢山持たせてくれたしまた送ってくれるだろうからとカエルチョコだけ買った。実物を見たら買うしかない。百味ビーンズは全て食べられる自信がなかったのでやめておいた。
カード何が当たるかなぁと思いながら開けるとゴドリック・グリフィンドールで思わず眉を顰めた。なんというタイミングであろうか。こっちはグリフィンドールに配属されるかされないかとひやひやしているというのに。というか中に居ないのだけど。
迷ったあと呼んでいた本に挟み手の中で暴れるカエルチョコをパキッと足だけおる。口に含めばそれなりの大きさもあるし甘く美味しいが暴れるカエルを食べたり溶けたりするのは結構気分悪いなと思った。
家から持ってきた物の方がいいなと考えながら口にぱくん、と残り全てを含めば前を栗色の髪の女の子が通った。
「ねえ。カエルを見なかった?ネビルのカエルがいなくなったの。」
突如として顔立ちの整った女の子に話し掛けられ驚く。
初めて会う人に話かけるとか勇気あるなぁと思いながら笑みを浮かべ応じる。
「ずっとここにいたけどカエルは見ていないわ。ネビルって子のペットを捜してあげているの?優しいのね。けれど上級生の人や車掌さんに呼び寄せて頂いた方が早いと思うの。余計なお世話かもしれないけれど。」
魔法使いの特権は使った方が良いに決まっている。
私が呼んでもいいが何にも欠けていない状態で呼べる自信が一切ないため他の上級生に頼んだ方がいいだろう。物ならまだしも相手はペット。もし殺してしまったり、怪我を負わせてしまったら申し訳がたたないし、これからの学園生活の幕開けが不穏すぎる。
「いえ。大丈夫よ。そうね、あと少し捜して見つからないようなら呼び寄せて貰おうかしら?にしてもこんな所でずっと何しているの?貴方も1年生?」
「ええ。一年生よ。弟達が今中で着替えていてね、待っているのよ。あぁあと扉を開ける時はノックしてからの方がよろしいかと思うわ。着替えている最中に開けてしまったら大変だもの。」
「それもそうね。気をつけるわ。私はハーマイオニーグレンジャーっていうのよ。それじゃあ」
なかなかにアクが強そうだなと、見送るとハーマイオニーが行った直後にドラコたちは着替え終わったようで扉が開く。
間がいいのか、悪いのか、分からないがおそらく良いのだろう。
「誰かいました?姉様。話し声が聞こえましたが。」
「いいえ。誰も来てないわ。」
あまりハーマイオニーのことは言わない方がいいだろうと思いそう告げる。
「そうですか。そう言えば!あの!ハリーポッターが乗っているようですよ!見に行きませんか?!」
仲良くなる!とふんすとしているドラコに苦笑する。
お父様って意外にも別にハリーと仲良くするのに反対していないのよね。もしもの時に使えるからだろうか。
ウィーズリー家のことは毛嫌いしているけど。
「そうね。気が向いたら行くかもね。余り一方的に話したりしては駄目よ。それにじろじろ見ても駄目。見世物では無いのだから。失礼なことをしたら駄目。お行儀良くね。それにマグル育ちで何かと不慣れでしょうし」
そう言えば本気で心配しだすドラコにおそらくあの時ハリーが手を取っていたら徹底的に魔法界の常識などを教えてあげていたのだろうな。と思った。そして何かある事に後ろ指さされることもなかっただろう。
スリザリンは基本身内には有り得ないほど優しい。現在進行形で排他された歴史があるからだろうか?
もしもあの時ウィーズリー家の人間とおらずドラコの名をロンが笑わなければ案外、面倒みのいいこの子のことだ。大切に扱っていただろう。そうでなければクラッブとゴイルに付き合いきれないだろうし。さてさてこの世では、いったいどうなるのだろうか。
本来、揉め事といった面倒臭いことは大嫌いだが気になることがある。私も見物に行こうか。
よし、と腹を決めて3人を見送ったあとにダッシュで着替え、追えばドラコ達の言い争う声が聞こえた。基本的にあまり声を荒らげたりしてはいけないと教育されているからかそこまで大きな声を出していないのか遠くから聞けば殆どがロンの声である。やっぱりドラコはロンを怒らせてしまったか。苦笑しながら話かける。
にしても
「何を騒いでいらっしゃるのかしら?ドラコ」
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