名前に関して“その名の通り“などといった記述があるかもしれませんが読みとばしてください
賢者の石
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映画から取りだしたような目の前の空間に思わず興奮する。新学期への準備があるからか人でごった返している。不思議なお菓子を持っている子や買って貰ったのであろうペットを連れている子が居た。
面白そうなお店が連なっているのを見て思わず好奇心に負けて本来の目的を忘れそうになる。仕方ないじゃないか。前世では魔法とは完璧に無縁だったんだから。誰にともなく言い訳しながら繋いでいる手に力を込める。
さて今日はダイアゴン横丁にやってきた。
両親とは別れて今私はマダムマルキンの店に向かっている。
おおよそ9か月前、記憶を思い出してから前との違いに少し錯乱 したりしたが概ね問題なく生活に馴染んでいった。イギリスの食事は少し適応できるか不安だったが。
しかし、その不安は杞憂に終わった。舌がなれているからか、そこまで味を濃く感じなかったし美味しいお菓子が沢山あったからである。
あれからゆっくり原作をあまり変えずに自分に何が出来るかを考えた。ドラコのストッパーを今迄のように務めることを決めた。
私達家族以外にはあんな威張った言い方をしているみたいだ。
苦労が偲ばれる。
でもさ、個人的にだけどさ、スネイプ先生とシリウスは助けたいなぁ、と思っている。
何故か?スネイプ先生は私の推しなんだよっ!むしろ最後まで読んでスネイプ先生を推しにしない訳がない。(異論は認める)
あとシリウスについてはこの世界では私が居るとはいえ唯一の家族が死ぬのはハリーが可哀想だし私のもう一人の推しである弟さんの死の真相を知ってほしいからという大変エゴな理由からである。(ていうか、ハリポタ大人死に過ぎじゃない?)
それじゃあ二人以外の他の人は切り捨てるのかって?全てが全て救えるはず無いじゃ無いか。スネイプ先生達ですら救えるか分からないのに。なので私は原作を変えないようにその時その時で出来得る限りの対処をしていくことにする。もしも救えそうならその時に助ける。まぁ私に誰かを救うなんて御大層なことが出来るとは思わないが。
そうそう私の名付け親はお母様らしい。
どういう経緯でグリフィンドールのお母さんと仲良くなったのかは知らないが寮隔てなく接する優しい人だったと聞いて顔も見たこともないけれどお母さんを褒めて貰えてとてつもなく誇らしい気持ちになった。
そしてポッター家の人間が殆どなくなり一番血の近い人は私と同い年であるため、一応血が繋がっており後見人であるお母様が育ててくれることになった。
お母さんの死に際と父親については濁されたが流石にマグルでは無いだろうと思い深く追及しなかった。そんなことよりグリフィンドールに行こうが私は家族だという言質が取れたことの方が私にとっては重要だったのである。
というかうちの可愛い天使がさっきから箒が見たいと言って箒の店がある方へ手を引いてくる。
「ねぇ、姉様。箒を見に行きましょうよ。」
と手を上目遣いで手を引いてくるドラコは身内の欲目抜きで見ても十分かわいい。かわいいさがすぎる…
本当にどうしてこんな天使のように可愛いドラコが…(以下略)
「見るのはあとででも良いでしょう?それに例え買ったとしてもホグワーツに持っていくことは出来ないのよ?」
何で?とむくれて頬を膨らますドラコの頬をツンツンと突き、笑いながら宥める。
「まぁ良いじゃない。どうせ2年生になったら選手になって箒を持っていくことが出来るんだし」
ほぼ決定している。原作がどうこうではない。親のコネである。それにもしもそんなことを考慮しなくてもこの子自身の身体能力は高い。なんせ“あの”ハリーと互角だったのだ。お姉ちゃんはドン引きである。
「でも…「ほら早く用事を済ませて後でゆっくり見ましょうね?早
くしないとお母様達に怒られてしまうわよ?」……はい」
にっこりと微笑み圧をかけ手を引きながら遮り言うとまだ不服そうでありながらもおとなしくしぶしぶと着いてきた。
さて今からハリーに会うのだからと気を引き締めた。
だってこの世界では血の繋がった唯一の家族だもの。どうせならよく思われたいじゃない?
***
結論から言うのであれば私はハリーに会わなかった。遠目からは見えたが。女子であるため別の所で採寸していたしマダムマルキンと少しばかりお話ししていたため長引いていたからである。
非常に残念である。
ハリーとは仲良くしたいのに。
原作に巻き込まれるとか今更だし。
ドラコの義姉でハリーの従姉でポッター姓の転生者だなんて大人しく巻き込まれるしかない。私は諦めたんだ。何事も諦めが肝心。もしも今私の顔を見ることができるのならば私は悟ったような表情をしていると思う。どうせ巻き込まれると諦めるならば数少ない血の繋がった家族と仲良くしたいと思うのは人として当たり前な帰結である。
面白そうなお店が連なっているのを見て思わず好奇心に負けて本来の目的を忘れそうになる。仕方ないじゃないか。前世では魔法とは完璧に無縁だったんだから。誰にともなく言い訳しながら繋いでいる手に力を込める。
さて今日はダイアゴン横丁にやってきた。
両親とは別れて今私はマダムマルキンの店に向かっている。
おおよそ9か月前、記憶を思い出してから前との違いに少し
しかし、その不安は杞憂に終わった。舌がなれているからか、そこまで味を濃く感じなかったし美味しいお菓子が沢山あったからである。
あれからゆっくり原作をあまり変えずに自分に何が出来るかを考えた。ドラコのストッパーを今迄のように務めることを決めた。
私達家族以外にはあんな威張った言い方をしているみたいだ。
苦労が偲ばれる。
でもさ、個人的にだけどさ、スネイプ先生とシリウスは助けたいなぁ、と思っている。
何故か?スネイプ先生は私の推しなんだよっ!むしろ最後まで読んでスネイプ先生を推しにしない訳がない。(異論は認める)
あとシリウスについてはこの世界では私が居るとはいえ唯一の家族が死ぬのはハリーが可哀想だし私のもう一人の推しである弟さんの死の真相を知ってほしいからという大変エゴな理由からである。(ていうか、ハリポタ大人死に過ぎじゃない?)
それじゃあ二人以外の他の人は切り捨てるのかって?全てが全て救えるはず無いじゃ無いか。スネイプ先生達ですら救えるか分からないのに。なので私は原作を変えないようにその時その時で出来得る限りの対処をしていくことにする。もしも救えそうならその時に助ける。まぁ私に誰かを救うなんて御大層なことが出来るとは思わないが。
そうそう私の名付け親はお母様らしい。
どういう経緯でグリフィンドールのお母さんと仲良くなったのかは知らないが寮隔てなく接する優しい人だったと聞いて顔も見たこともないけれどお母さんを褒めて貰えてとてつもなく誇らしい気持ちになった。
そしてポッター家の人間が殆どなくなり一番血の近い人は私と同い年であるため、一応血が繋がっており後見人であるお母様が育ててくれることになった。
お母さんの死に際と父親については濁されたが流石にマグルでは無いだろうと思い深く追及しなかった。そんなことよりグリフィンドールに行こうが私は家族だという言質が取れたことの方が私にとっては重要だったのである。
というかうちの可愛い天使がさっきから箒が見たいと言って箒の店がある方へ手を引いてくる。
「ねぇ、姉様。箒を見に行きましょうよ。」
と手を上目遣いで手を引いてくるドラコは身内の欲目抜きで見ても十分かわいい。かわいいさがすぎる…
本当にどうしてこんな天使のように可愛いドラコが…(以下略)
「見るのはあとででも良いでしょう?それに例え買ったとしてもホグワーツに持っていくことは出来ないのよ?」
何で?とむくれて頬を膨らますドラコの頬をツンツンと突き、笑いながら宥める。
「まぁ良いじゃない。どうせ2年生になったら選手になって箒を持っていくことが出来るんだし」
ほぼ決定している。原作がどうこうではない。親のコネである。それにもしもそんなことを考慮しなくてもこの子自身の身体能力は高い。なんせ“あの”ハリーと互角だったのだ。お姉ちゃんはドン引きである。
「でも…「ほら早く用事を済ませて後でゆっくり見ましょうね?早
くしないとお母様達に怒られてしまうわよ?」……はい」
にっこりと微笑み圧をかけ手を引きながら遮り言うとまだ不服そうでありながらもおとなしくしぶしぶと着いてきた。
さて今からハリーに会うのだからと気を引き締めた。
だってこの世界では血の繋がった唯一の家族だもの。どうせならよく思われたいじゃない?
***
結論から言うのであれば私はハリーに会わなかった。遠目からは見えたが。女子であるため別の所で採寸していたしマダムマルキンと少しばかりお話ししていたため長引いていたからである。
非常に残念である。
ハリーとは仲良くしたいのに。
原作に巻き込まれるとか今更だし。
ドラコの義姉でハリーの従姉でポッター姓の転生者だなんて大人しく巻き込まれるしかない。私は諦めたんだ。何事も諦めが肝心。もしも今私の顔を見ることができるのならば私は悟ったような表情をしていると思う。どうせ巻き込まれると諦めるならば数少ない血の繋がった家族と仲良くしたいと思うのは人として当たり前な帰結である。
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