SHOOTING☆STAR

「よし!じゃあ、何て言うか決めようぜ!!」

暗い部屋で3人、頭を寄せ合い、考える。

欲しいもの。
願うこと。
祈るわけ。

それぞれの想いは、くるくると溶け合って。


「でも何か、こぅ上手い言葉がないよね」
「うん…長くても、言い切れないしねぇ」
「やっぱここは、シンプルなのが1番なんじゃねぇの?」


3人並んで、窓から身を乗り出す。
狭い枠から、身を寄せ合って。
一心に、夜空を見つめる。

服を通しているのにも関わらず、触れる肌が、ひどく熱くて。

冷えた夜風が、頬に心地良かった。


「あ!ほら今!!」
「え、わ、あっちにも、わわっ」
「だーッ!せーのっ」

「「「一緒に長生き!!」」」



まとめて叫べば、どれかに当たるだろう、という乱暴な考えで。

冷たい夜空で星々が、笑うかのように瞬く。
彼らの願いが叶ったのかどうか、それを知るのは、まだまだずっと先のお話。


 ≪fin.≫
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