shooting star
ふと目を開けると、部屋は真っ暗になっていた。
いつの間にか、眠ってしまったらしい。
窓辺に人の気配があるが、よく見知った者だったので、警戒心も働かない。
アイズは、顔にかかる自身の髪をかき上げながら、ゆっくりと身体を起こした。
ぱさり、と軽い音がして、背後を上着が滑る。
その音で、上着の持ち主が振り向いた。
「あぁ、おはよう、アイズ。って言っても、もう夜だけどね」
「カノン…」
思わず名前を呼んだが、特に続く言葉もない。
カノンは不思議そうに首をかしげて笑うと、視線を窓の外に戻した。
月の光が、彼の明るい茶髪を輝かせる。
ぼうっとした光をまといながら、彼は一心に空を見上げていた。
「…空に、何かあるのか?」
「うん?そうだねぇ。月と星があるね」
のんびりとした口調からは、冗談と本気の区別が付かない。
だが、喋りながらも外れることのない視線から、彼の意識の先は確かに、月と星なのだとアイズは思った。
彼の邪魔にならないよう、静かに歩み寄る。
隣に立つと、カノンは視線を寄越して、ふわりと笑った。
窓辺は月光で驚くほど明るい。
いつの間にか、眠ってしまったらしい。
窓辺に人の気配があるが、よく見知った者だったので、警戒心も働かない。
アイズは、顔にかかる自身の髪をかき上げながら、ゆっくりと身体を起こした。
ぱさり、と軽い音がして、背後を上着が滑る。
その音で、上着の持ち主が振り向いた。
「あぁ、おはよう、アイズ。って言っても、もう夜だけどね」
「カノン…」
思わず名前を呼んだが、特に続く言葉もない。
カノンは不思議そうに首をかしげて笑うと、視線を窓の外に戻した。
月の光が、彼の明るい茶髪を輝かせる。
ぼうっとした光をまといながら、彼は一心に空を見上げていた。
「…空に、何かあるのか?」
「うん?そうだねぇ。月と星があるね」
のんびりとした口調からは、冗談と本気の区別が付かない。
だが、喋りながらも外れることのない視線から、彼の意識の先は確かに、月と星なのだとアイズは思った。
彼の邪魔にならないよう、静かに歩み寄る。
隣に立つと、カノンは視線を寄越して、ふわりと笑った。
窓辺は月光で驚くほど明るい。