Sweet Sweets DayS

「はいっ鳴海さん、今日のも自信作ですよ~」
「も、って…いつもと同じ程度って事か」

今日も今日とて、元気よくひよのはクッキーを取り出す。
日が改まれば、気も取り直せるとはいえ、毎日よくやるものだ。
歩の一言も笑顔でスルーして、ひよのはお湯を沸かしにかかる。

「やっぱりクッキーにはミルクティーですよねぇ」


初めのうちは、歩が感想を言うまで、息を詰めて見届けていた彼女も、3日4日と続くと、さすがに余裕が出てきたらしい。
鼻歌交じりに、2人分のお茶の準備をするようになった。

「今日はミルクも買ってきちゃいました~♪」ろぅ」


ふんふん♪と、ひよのが紅茶の缶を手に取ったとき、隣から信じられない言葉が聞こえた。

ような気がした。



おそるおそる、振り返る。




「鳴海さん、何か言いました?」
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