あ・い・う・え・お
「お久し振りです“鳴海さん”」
泣きたい気持ちとか、笑いたい気持ちとか、色んな想いが綯い交ぜになって、ただ真っ直ぐに呼んでみた。
「あぁ、あんたか」
そう言った彼の言葉が、今までみたいに接することを許してくれたみたいで。
その瞬間、ぼろりと何かが落ちるように、調子が戻った。
真っ白な病室に響いた私の声に、五月蝿げに眉間を寄せる仕種とか。
年下のクセに、偉そうな命令口調で喋るトコとか。
不意打ちで見せる、ふわりとした極上の笑みだとか。
今までみたいな彼の、今までとは違う大人びた雰囲気に逐一気付きながら、満たされた音楽に少し、泣きそうになってしまった。
今までみたいに
終わりは始まり
Fin.
泣きたい気持ちとか、笑いたい気持ちとか、色んな想いが綯い交ぜになって、ただ真っ直ぐに呼んでみた。
「あぁ、あんたか」
そう言った彼の言葉が、今までみたいに接することを許してくれたみたいで。
その瞬間、ぼろりと何かが落ちるように、調子が戻った。
真っ白な病室に響いた私の声に、五月蝿げに眉間を寄せる仕種とか。
年下のクセに、偉そうな命令口調で喋るトコとか。
不意打ちで見せる、ふわりとした極上の笑みだとか。
今までみたいな彼の、今までとは違う大人びた雰囲気に逐一気付きながら、満たされた音楽に少し、泣きそうになってしまった。
今までみたいに
終わりは始まり
Fin.
Ayumu×Hiyono/200805xx
title from:液体窒素と赤い花
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