空とフェンスと、君の手と
since 16-----
「で、あんた的にはハッピーエンドな訳だろう?」
「う…うん、まぁ」
「なら良かったじゃないか。一件落着だな」
数日後、学内の喫茶コーナーは、気まずそうに座る亮子と、涼しい顔でコーヒーを飲む歩の姿があった。
「き、聞かないのかい?」
「何を」
「あの後、何があった、とか」
言いにくそうに目を逸らして話す亮子を見て、歩も少し視線をずらす。
そんな、顔を赤くして言われても。
「別に、あんたが言いたきゃ言ってくれても良いが」
コーヒーをブラックのまま、静かに一口。
「人のノロケ話を聞く趣味は、あんまりないんでね」
「な、ノ、ケって…」
ちゃんと言えてないから、とツッコむ台詞は、コーヒーと共に飲み込んだ。
「で、あんた的にはハッピーエンドな訳だろう?」
「う…うん、まぁ」
「なら良かったじゃないか。一件落着だな」
数日後、学内の喫茶コーナーは、気まずそうに座る亮子と、涼しい顔でコーヒーを飲む歩の姿があった。
「き、聞かないのかい?」
「何を」
「あの後、何があった、とか」
言いにくそうに目を逸らして話す亮子を見て、歩も少し視線をずらす。
そんな、顔を赤くして言われても。
「別に、あんたが言いたきゃ言ってくれても良いが」
コーヒーをブラックのまま、静かに一口。
「人のノロケ話を聞く趣味は、あんまりないんでね」
「な、ノ、ケって…」
ちゃんと言えてないから、とツッコむ台詞は、コーヒーと共に飲み込んだ。