空とフェンスと、君の手と
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「おい、亮子」
不機嫌そうに呼び掛けられて、亮子の肩が小さく跳ねた。
それを見逃さなかった歩が、彼らの視線を遮るように前に出る。
「な、何だい…」
「彼女じゃなくて、まず俺を通せ」
「は?何だよ、弟には関係ねぇよ」
向けられた敵意の視線を物ともせず、歩は首を少し傾ける。
その動きに合わせて、色素の薄い髪が柔らかく揺れた。
「関係あるさ。俺たちの会話、あんたらにぶった切られたんだからな」
「ぐっ…」
思わず言葉を飲み込んだ香介を見て、いつの間にか後ろに下がっていたひよのが囁く。
「何か、ものすごーく動揺してません?鳴海さん、まだ大した事言ってませんよね」
「まぁ、浅月らしいとゆーか」
「何せ、こーすけくんだしねぇ」
うんうん、と頷くカノンと理緒。
ひどい言われように、ひよのがそっと苦笑を零す。
「はぁ…でもこれじゃ、どうしようもありませんよねー」
ふぅ、とひとつ息を吐いた。
ここはやっぱり、私が助けてあげないといけませんかね?
「おい、亮子」
不機嫌そうに呼び掛けられて、亮子の肩が小さく跳ねた。
それを見逃さなかった歩が、彼らの視線を遮るように前に出る。
「な、何だい…」
「彼女じゃなくて、まず俺を通せ」
「は?何だよ、弟には関係ねぇよ」
向けられた敵意の視線を物ともせず、歩は首を少し傾ける。
その動きに合わせて、色素の薄い髪が柔らかく揺れた。
「関係あるさ。俺たちの会話、あんたらにぶった切られたんだからな」
「ぐっ…」
思わず言葉を飲み込んだ香介を見て、いつの間にか後ろに下がっていたひよのが囁く。
「何か、ものすごーく動揺してません?鳴海さん、まだ大した事言ってませんよね」
「まぁ、浅月らしいとゆーか」
「何せ、こーすけくんだしねぇ」
うんうん、と頷くカノンと理緒。
ひどい言われように、ひよのがそっと苦笑を零す。
「はぁ…でもこれじゃ、どうしようもありませんよねー」
ふぅ、とひとつ息を吐いた。
ここはやっぱり、私が助けてあげないといけませんかね?