鳴海歩
【ゆ】
いつからだろうか。
夕焼けを1人で見ることに、物寂しさを覚えるようになってしまったのは。
学校からの帰り道。
夕飯の買い物に寄りつつ、ぼんやりと歩いていた道。
いつの間にか、1人で歩くことが少なくなった道。
唐突に、孤独を感じるようになった道。
初めから1人なら、失うこともなかったのだが。
ふと、以前言われた台詞がよみがえる。
だが、共にあった時間を悔いるつもりは、毛頭ない。
ふいに、隣に影を感じて振り返る。
もちろん、それは俺が作り出した幻に過ぎなくて。
自嘲の息が零れる。
せめて、どこかで貴女が、同じように赤い夕焼けに出会うことくらいなら、望んでも構わないかな。
いつからだろうか。
夕焼けを1人で見ることに、物寂しさを覚えるようになってしまったのは。
学校からの帰り道。
夕飯の買い物に寄りつつ、ぼんやりと歩いていた道。
いつの間にか、1人で歩くことが少なくなった道。
唐突に、孤独を感じるようになった道。
初めから1人なら、失うこともなかったのだが。
ふと、以前言われた台詞がよみがえる。
だが、共にあった時間を悔いるつもりは、毛頭ない。
ふいに、隣に影を感じて振り返る。
もちろん、それは俺が作り出した幻に過ぎなくて。
自嘲の息が零れる。
せめて、どこかで貴女が、同じように赤い夕焼けに出会うことくらいなら、望んでも構わないかな。
『ゆうやけ』