竹内理緒
【り】
「理緒は青が好きなの?」
「え?どうして?」
「だって理緒のリボン、青が多いよね?」
最初にそんなコトを言ったのは、カノンくんだった。
へらへらしながらも、ちゃんと見るトコは見てる。
「私の血が青いから」
「え!宇宙外生命体?」
「…宇宙の外って、何処よぉ?」
ホントは、そんなに深い意味はなかった。
別に、血を連想して赤を避けていた、なんて事もない。
彼の言う通り、単純に好みの問題なんだと思う。
「あんたの頭見てると、曇り空を思い出すな」
「あはは、灰色の髪ですからね~」
「あぁ、そっか。でもそのリボンが、ちょっと青空だな」
何でもない事のように、さらりと言われた。
元々、特に理由があるわけではなかった、ただのお気に入り。
そこに優しい意味を乗せてくれたひとは、四角い窓から同じ空を見ているだろうか。
遠く異国で迎える朝、今日も私は背筋を伸ばして、泣き出しそうな色に青を結ぶ。
1日でも多く、日の当たる場所にいられるようにと。青空まで、あと少しだ。
「理緒は青が好きなの?」
「え?どうして?」
「だって理緒のリボン、青が多いよね?」
最初にそんなコトを言ったのは、カノンくんだった。
へらへらしながらも、ちゃんと見るトコは見てる。
「私の血が青いから」
「え!宇宙外生命体?」
「…宇宙の外って、何処よぉ?」
ホントは、そんなに深い意味はなかった。
別に、血を連想して赤を避けていた、なんて事もない。
彼の言う通り、単純に好みの問題なんだと思う。
「あんたの頭見てると、曇り空を思い出すな」
「あはは、灰色の髪ですからね~」
「あぁ、そっか。でもそのリボンが、ちょっと青空だな」
何でもない事のように、さらりと言われた。
元々、特に理由があるわけではなかった、ただのお気に入り。
そこに優しい意味を乗せてくれたひとは、四角い窓から同じ空を見ているだろうか。
遠く異国で迎える朝、今日も私は背筋を伸ばして、泣き出しそうな色に青を結ぶ。
1日でも多く、日の当たる場所にいられるようにと。青空まで、あと少しだ。
『りぼん』