BirthDay is Happy?

覚えているに決まっている。
忘れられる訳がない。

今、生きているブレードチルドレンで、最年長である彼の。
1番最初に結果が現れてしまう彼の。
運命の日かもしれないのに。



「…覚えてるに、決まってるじゃないか」



知らず、声になっていた。
僅かに震える亮子の台詞に、香介が眉を寄せる。

「亮子…?」

彼が立ち上がる前に、亮子の叫び声が響いた。

「覚えてるけど!何て言えばいいんだよ!?
祝う事なんて、絶対に出来ない!!だって、香介は今日で、きっかり後2年しかなくなっちゃったって事だろ!?!?」

言ってしまってから、はっと我に返る。
口から出た言葉に、後悔の念を滲ませて亮子は唇を噛んだ。
こんな事、自分が叫んでどうするというのだ。
1番わかっているのは、香介自身だというのに。
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