夢主のお名前設定
人の夢で儚い。人が言えば信じられる。
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「多々良さんさー、お金持ちのお父さんがいるんでしょ?」
「うらやましーよねー!
うちらなんてぇー、いっつも金欠で悩んでるのにぃー、多々良さんはそぉいう悩み事とかぁー全然してなさそーだよねぇー。」
「ちょぉーっとさ、うちらにお金恵んでくれなぁい?」
「お金持ちなんでしょー?」
「ちょっとくらい良いよねっ?」
翌日、私は変な輩に絡まれていた。
朝から、鬱陶しい、ことである。
こういう輩に絡まれることはよくあることだけど、朝からっていうのは珍しいわね。
登校して、校門をくぐったと思ったらすぐに、裏庭まで連れ込まれたの。
女子生徒だったから大して抵抗しなかったのだけど、お陰で私、なめられてるようね?
何様なのかしらこのバカたちは?
「ちょっとぉーなんとか言ったらぁ?
もしかしてビビって声でないの?」
「キャハハハッ!何それウケる~!」
「ほらぁー、黙ってないで金出せっての!」
……私帰って良いかしら?
バカに付き合ってバカが移ったら、どうしてくれるのかしら。
というか、私が親からもらっているのは生活費だけでコイツらみたいなバカにあげる余分なお金なんてこれっぽっちもないわ。
「おい、いい加減何か言ったらどうなんだよっ!?」
「……バカと話すと私まで同レベルと思われるわ。」
「ああ゙っ!?」
「大体、女の子がそんな言葉遣いをしていてはダメよ。
バカな女と思われて、良いように男に弄ばれて、挙げ句捨てられることになるわよ?」
「は……な、何よいきなりっ!!」
「遊ぶ金なら自分たちで稼いだらいかが?
まあ、そのお金もあなたたちの分厚い化粧に変わるのだとしたら、不本意だと思うのでしょうけどね。」
「は、……はあ!?」
突然毒を吐きはじめた私に、彼女たちは一瞬ポカンと間抜けな顔を晒す。
だがすぐに唇を戦慄かせて、怒りを露に手を振り上げた。
「て、めぇこの女!!
ふざけたこと言ってると痛い目に……!」
「痛い目?暴力を振るうのかしら?
じゃあ私、叫んで助けでも呼ぼうかしらね。」
「なめてんのかコラァ!!」
平手が私に飛んでくる。
あれが当たったら痛いでしょうね。
……当たったらの話だけど。
私はこう見えてもお金持ちの家の子供だから、それなりに危ない目に遭うこともあった。
だからこそ、身を守る術は、持っている。
迫る平手を、左腕を顔の横に上げることで防ぐ。
呆気にとられて固まる彼女の足を払って転ばし、懐から出した扇子をその鼻先に突き付けた。
「ヒイッ!?」
「私が大人しくお金を渡すなんて思ったの?
大人しく、言いなりになるだけのいじめられっ子に見えた?
残念ね。
申し訳ないけれども、そうは問屋がおろさないわ。」
こう見えても、私、武闘派なの。
簡単にやられたりはしないわよ。
大体、バカの言うこと聞くなんて、私のプライドが許さない。
「これに懲りたら、こんなバカなことはもうやめなさい。
それじゃあ私、教室に戻らせてもらうわ。」
返事を待たずに教室に戻った。
予鈴がなってる……もう、ホームルーム始まっちゃうじゃない!!
朝の内に黒子君に話し掛けられたら、って思ってたのに……。
時間無いじゃないの……。
「仕方ない……、昼休みにでも話し掛けようか。」
安心したような、残念なような、不思議な気分。
次こそは、予定通りに話し掛けるわ。
決意して、教室に向かった。
背中に、不良少女たちの鋭い視線を感じながら。
「うらやましーよねー!
うちらなんてぇー、いっつも金欠で悩んでるのにぃー、多々良さんはそぉいう悩み事とかぁー全然してなさそーだよねぇー。」
「ちょぉーっとさ、うちらにお金恵んでくれなぁい?」
「お金持ちなんでしょー?」
「ちょっとくらい良いよねっ?」
翌日、私は変な輩に絡まれていた。
朝から、鬱陶しい、ことである。
こういう輩に絡まれることはよくあることだけど、朝からっていうのは珍しいわね。
登校して、校門をくぐったと思ったらすぐに、裏庭まで連れ込まれたの。
女子生徒だったから大して抵抗しなかったのだけど、お陰で私、なめられてるようね?
何様なのかしらこのバカたちは?
「ちょっとぉーなんとか言ったらぁ?
もしかしてビビって声でないの?」
「キャハハハッ!何それウケる~!」
「ほらぁー、黙ってないで金出せっての!」
……私帰って良いかしら?
バカに付き合ってバカが移ったら、どうしてくれるのかしら。
というか、私が親からもらっているのは生活費だけでコイツらみたいなバカにあげる余分なお金なんてこれっぽっちもないわ。
「おい、いい加減何か言ったらどうなんだよっ!?」
「……バカと話すと私まで同レベルと思われるわ。」
「ああ゙っ!?」
「大体、女の子がそんな言葉遣いをしていてはダメよ。
バカな女と思われて、良いように男に弄ばれて、挙げ句捨てられることになるわよ?」
「は……な、何よいきなりっ!!」
「遊ぶ金なら自分たちで稼いだらいかが?
まあ、そのお金もあなたたちの分厚い化粧に変わるのだとしたら、不本意だと思うのでしょうけどね。」
「は、……はあ!?」
突然毒を吐きはじめた私に、彼女たちは一瞬ポカンと間抜けな顔を晒す。
だがすぐに唇を戦慄かせて、怒りを露に手を振り上げた。
「て、めぇこの女!!
ふざけたこと言ってると痛い目に……!」
「痛い目?暴力を振るうのかしら?
じゃあ私、叫んで助けでも呼ぼうかしらね。」
「なめてんのかコラァ!!」
平手が私に飛んでくる。
あれが当たったら痛いでしょうね。
……当たったらの話だけど。
私はこう見えてもお金持ちの家の子供だから、それなりに危ない目に遭うこともあった。
だからこそ、身を守る術は、持っている。
迫る平手を、左腕を顔の横に上げることで防ぐ。
呆気にとられて固まる彼女の足を払って転ばし、懐から出した扇子をその鼻先に突き付けた。
「ヒイッ!?」
「私が大人しくお金を渡すなんて思ったの?
大人しく、言いなりになるだけのいじめられっ子に見えた?
残念ね。
申し訳ないけれども、そうは問屋がおろさないわ。」
こう見えても、私、武闘派なの。
簡単にやられたりはしないわよ。
大体、バカの言うこと聞くなんて、私のプライドが許さない。
「これに懲りたら、こんなバカなことはもうやめなさい。
それじゃあ私、教室に戻らせてもらうわ。」
返事を待たずに教室に戻った。
予鈴がなってる……もう、ホームルーム始まっちゃうじゃない!!
朝の内に黒子君に話し掛けられたら、って思ってたのに……。
時間無いじゃないの……。
「仕方ない……、昼休みにでも話し掛けようか。」
安心したような、残念なような、不思議な気分。
次こそは、予定通りに話し掛けるわ。
決意して、教室に向かった。
背中に、不良少女たちの鋭い視線を感じながら。