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復讐は七味唐辛子味
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「そうなんです……。
友人と別れて直ぐに襲われて……。」
「それは恐かったでしょうね……。」
「もう大丈夫ですよ。
ですがよく、証拠写真を撮れましたね。」
「ええ!
咄嗟に撮影しては上手く撮れて、自分でも驚いています。」
「これだけ鮮明な写真があって、証言も揃っているんです。
コイツら、他にも色々とやってそうですし、捕まえられますよ。」
「ああ、じゃあお嬢さん?
これからは日が落ちた後は、あまり外を出歩かないようにしてくださいね。」
「ええ、もちろんです。」
警察を相手に、暴漢に襲われかけて怯える少女を演じる私。
幸い、彼らは私に対して、疑いの目を向けることはなかった。
うん、良かった。
ここで自作自演とか、誰かを貶めようとしているとか勘繰られたら、どうしようもないもの。
警察の方々にはこの後、蘇芳を厳しく取り締まっていただいて(まあ金持ちの権力で揉み消されるかもだけど)、あの女の学校での居場所をなくしていただけると嬉しい。
うまく行くかどうかはわからないけど。
「では、ありがとうございました!」
「こちらもありがとうございました。
とても助かりましたよ。」
「良かったです。
お仕事、頑張ってくださいね。」
そんな当たり障りの無いことを言って、警察の方々を見送る。
そんなことがあったのが、昨日の夜。
奥の部屋に隠れてもらっていた、黒子君とワンちゃんにも、その後すぐに帰ってもらって、翌朝は一人で登校した。
事件が起こったのは、下駄箱の前だった。
下駄箱から靴を出した私は、驚いて固まる。
上履きの中には鋭く光る画鋲が入れられていて、それに気付いた私の周囲からクスクスと笑い声が漏れる。
「……。」
「蘇芳さん、暴漢に襲われかけたんだって。
可哀想だよね。」
「そんな酷いこと考える人の気が知れないよねー。」
「ほんと……、死んじゃえば良いのに!」
ふーん、へーぇ、なるほどつまり、そういう事らしい。
私は画鋲を鞄にしまって、教室へと向かう。
いつものように、小気味良い音を立てて扉を開けると、中にいた者達の目が集まり、波が退いたように音が消える。
気にせずに席へと座り、鞄を置くと、直にヒソヒソと話し声が聞こえてくる。
内容は先程とほとんど同じで、蘇芳が襲われかけたとか、誰かを……いや、私を口汚く罵る言葉だとか、そんなものばっかり。
つまりどうやら、襲った方と襲われた方が、逆になって伝わっているらしかった。
「机の中にはカッターの刃、ロッカーには針か何かが仕掛けられてるのかしら?
まったく、いじめの内容が在り来たり過ぎて、まったく面白味がないわ。
犯人の頭には脳ミソの代わりにおが屑でも詰まってるのかしら。」
あまりにもつまらない仕掛けでため息が出ちゃう。
教室の空気が固まったのを見て、ハッと笑って立ち上がる。
悪くない、悪くはないわ。
あの女がそう出るのならば、私だって相応の態度で相対しようじゃないか。
「私があの女を襲った?
私ならもっと上手にやるわよ。
大体メリットが少なすぎるわ。
あの能無し色ボケ女襲って何が楽しいって言うの馬鹿じゃないの?」
背中を向けたまま、そう言い捨てた。
唖然とするクラスメイト達を後に、私が向かったのはバスケ部だった。
友人と別れて直ぐに襲われて……。」
「それは恐かったでしょうね……。」
「もう大丈夫ですよ。
ですがよく、証拠写真を撮れましたね。」
「ええ!
咄嗟に撮影しては上手く撮れて、自分でも驚いています。」
「これだけ鮮明な写真があって、証言も揃っているんです。
コイツら、他にも色々とやってそうですし、捕まえられますよ。」
「ああ、じゃあお嬢さん?
これからは日が落ちた後は、あまり外を出歩かないようにしてくださいね。」
「ええ、もちろんです。」
警察を相手に、暴漢に襲われかけて怯える少女を演じる私。
幸い、彼らは私に対して、疑いの目を向けることはなかった。
うん、良かった。
ここで自作自演とか、誰かを貶めようとしているとか勘繰られたら、どうしようもないもの。
警察の方々にはこの後、蘇芳を厳しく取り締まっていただいて(まあ金持ちの権力で揉み消されるかもだけど)、あの女の学校での居場所をなくしていただけると嬉しい。
うまく行くかどうかはわからないけど。
「では、ありがとうございました!」
「こちらもありがとうございました。
とても助かりましたよ。」
「良かったです。
お仕事、頑張ってくださいね。」
そんな当たり障りの無いことを言って、警察の方々を見送る。
そんなことがあったのが、昨日の夜。
奥の部屋に隠れてもらっていた、黒子君とワンちゃんにも、その後すぐに帰ってもらって、翌朝は一人で登校した。
事件が起こったのは、下駄箱の前だった。
下駄箱から靴を出した私は、驚いて固まる。
上履きの中には鋭く光る画鋲が入れられていて、それに気付いた私の周囲からクスクスと笑い声が漏れる。
「……。」
「蘇芳さん、暴漢に襲われかけたんだって。
可哀想だよね。」
「そんな酷いこと考える人の気が知れないよねー。」
「ほんと……、死んじゃえば良いのに!」
ふーん、へーぇ、なるほどつまり、そういう事らしい。
私は画鋲を鞄にしまって、教室へと向かう。
いつものように、小気味良い音を立てて扉を開けると、中にいた者達の目が集まり、波が退いたように音が消える。
気にせずに席へと座り、鞄を置くと、直にヒソヒソと話し声が聞こえてくる。
内容は先程とほとんど同じで、蘇芳が襲われかけたとか、誰かを……いや、私を口汚く罵る言葉だとか、そんなものばっかり。
つまりどうやら、襲った方と襲われた方が、逆になって伝わっているらしかった。
「机の中にはカッターの刃、ロッカーには針か何かが仕掛けられてるのかしら?
まったく、いじめの内容が在り来たり過ぎて、まったく面白味がないわ。
犯人の頭には脳ミソの代わりにおが屑でも詰まってるのかしら。」
あまりにもつまらない仕掛けでため息が出ちゃう。
教室の空気が固まったのを見て、ハッと笑って立ち上がる。
悪くない、悪くはないわ。
あの女がそう出るのならば、私だって相応の態度で相対しようじゃないか。
「私があの女を襲った?
私ならもっと上手にやるわよ。
大体メリットが少なすぎるわ。
あの能無し色ボケ女襲って何が楽しいって言うの馬鹿じゃないの?」
背中を向けたまま、そう言い捨てた。
唖然とするクラスメイト達を後に、私が向かったのはバスケ部だった。