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三人寄れば文殊もため息
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かくかくしかじか、色んな事がありまして、と説明したところ、黒子君はとてもショックを受けた様子だった。
そりゃそうでしょうね……。
あんな強行手段、普通の人なら考えもしないわよ。
というか、あの猿男どもは何だったのかしらね本当。
「……蘇芳さんの行動にショックを受けたのも確かですが、多々良さん、大丈夫でしたか?
怪我はありませんか?」
「……怪我も、何にもないわよ。
まあ少し疲れたけれど、それくらいで。」
「良かった……です。
僕と別れた後、あなたが一人の時に直ぐに襲われたと言うのが、少し、ショックでした……。」
「……黒子君が気に病むことはないわ。
私が、迂闊だったの。
それと、ワン……一ノ瀬君に全部やらせてたのも悪かったわ。」
「蛍さんそんなにオレの事を……!」
「あんな頭が悪そうな男ども、全員捻り潰して来なさいよ、不良でしょ。」
「む、無茶言わんでくださいよ!?」
ワンちゃんの頬っぺたをむぎょりと掴んで言ったら、ワンちゃんもワンちゃんなりに思うところがあったらしく、珍しく私の手を振り切ってワンちゃんは懐に手を入れる。
そこから出てきたのは小振りのデジタルカメラだった。
「あの女を尾行して、写真たくさん撮ったんすよ!」
「探偵みたいですね。」
「まあヘマして相手にバレてぼこぼこにされたわけだけれど。」
でもデータを死守したところは誉めてあげても良いかもしれないかな。
ただしそのデータが使えるものなら、だけど……、確かめてみなきゃね。
大きい画面で皆で見れるようにパソコンを持ってきて、カメラを繋げた。
「さて、見ましょうか。」
「はい。」
「うす!」
私が真ん中になって、黒子君とワンちゃんが隣から画面を覗く。
また黒子君が近いのだけれど、黒子君に私の生気が吸いとられている気がする。
嬉しいけど、本望だけど、こんなこと考えてる場合じゃないのよね!
わかってるわよもう!
「……無駄遣い多いわね。」
「一ノ瀬さん、ただ写真を撮れば良いって訳じゃないんですよ。」
「なっ!だってこんだけ写真撮っておけばいつどこにいたかの証拠になるじゃないっすか!」
「それにしたって撮りすぎよ……あなた限度ってものを知りなさい。」
こんなに枚数撮って、後で見るのも纏めるのも大変じゃない。
まあ、でも、内容は悪くないわね。
そこに写されていたのは、蘇芳瑠璃子の交友関係……いや、友、って感じじゃないわね……、さっきの奴らみたいな、法律に触れてそうなヤバい空気の奴らばかり……。
「この傷の男、ヤバいわよ。」
「傷の男(スカー)ですか。
確かにヤバそうですね。」
「黒子君って漫画も読むのね……。
まあ、とにかく、この男、ここらでは一番大きな暴力団の幹部よ?」
「あ、やっぱりそうっすか。
しかもこっちの写真も見てください。
この野郎も同じ暴力団の重役ですよ。
何考えてんだ蘇芳って女は……。」
「と言うか何故お二人が暴力団の内部事情に通じているのかが気になります。」
自分が誰から身を守らなければならないかくらい、知っておかなければ怖いものね。
どうやって調べたのかは企業秘密よ。
「と言うことは、あの男達もしかして暴力団の下っ端……とか?」
「ちょっと……ヤバくねっすか?」
「暴力団は……ヤバいですよ。」
「困ったわね……どうしようかしら。」
私は顎に手を当てて考え込む。
いくら何でも暴力団はまずい。
流石にそろそろ、個人だけで戦うのは、キツいかもしれない。
まだ私なら、何かしら方法を考え付くかも知れないけど、桃井さんに敵意が向いたら、彼女だけでは逃げ切れないと思う。
そしてそんなタイミングで、玄関のチャイムが鳴った。
「……こんな時間に誰だ?」
「ああ、警察よ。遅かったわね。」
「え?警察ですか?」
「襲われたんだもの、当たり前でしょ。」
二人に奥の部屋に隠れるように指示して、私は警察を迎えに玄関に向かった。
証拠は……こっそり携帯で隠し撮っていた写真で良いかしら?
「警察署の者ですが、多々良さんのお宅で宜しいでしょうか?」
私は思わず上がりそうになる口角を押さえて、神妙な顔で出迎えたのだった。
そりゃそうでしょうね……。
あんな強行手段、普通の人なら考えもしないわよ。
というか、あの猿男どもは何だったのかしらね本当。
「……蘇芳さんの行動にショックを受けたのも確かですが、多々良さん、大丈夫でしたか?
怪我はありませんか?」
「……怪我も、何にもないわよ。
まあ少し疲れたけれど、それくらいで。」
「良かった……です。
僕と別れた後、あなたが一人の時に直ぐに襲われたと言うのが、少し、ショックでした……。」
「……黒子君が気に病むことはないわ。
私が、迂闊だったの。
それと、ワン……一ノ瀬君に全部やらせてたのも悪かったわ。」
「蛍さんそんなにオレの事を……!」
「あんな頭が悪そうな男ども、全員捻り潰して来なさいよ、不良でしょ。」
「む、無茶言わんでくださいよ!?」
ワンちゃんの頬っぺたをむぎょりと掴んで言ったら、ワンちゃんもワンちゃんなりに思うところがあったらしく、珍しく私の手を振り切ってワンちゃんは懐に手を入れる。
そこから出てきたのは小振りのデジタルカメラだった。
「あの女を尾行して、写真たくさん撮ったんすよ!」
「探偵みたいですね。」
「まあヘマして相手にバレてぼこぼこにされたわけだけれど。」
でもデータを死守したところは誉めてあげても良いかもしれないかな。
ただしそのデータが使えるものなら、だけど……、確かめてみなきゃね。
大きい画面で皆で見れるようにパソコンを持ってきて、カメラを繋げた。
「さて、見ましょうか。」
「はい。」
「うす!」
私が真ん中になって、黒子君とワンちゃんが隣から画面を覗く。
また黒子君が近いのだけれど、黒子君に私の生気が吸いとられている気がする。
嬉しいけど、本望だけど、こんなこと考えてる場合じゃないのよね!
わかってるわよもう!
「……無駄遣い多いわね。」
「一ノ瀬さん、ただ写真を撮れば良いって訳じゃないんですよ。」
「なっ!だってこんだけ写真撮っておけばいつどこにいたかの証拠になるじゃないっすか!」
「それにしたって撮りすぎよ……あなた限度ってものを知りなさい。」
こんなに枚数撮って、後で見るのも纏めるのも大変じゃない。
まあ、でも、内容は悪くないわね。
そこに写されていたのは、蘇芳瑠璃子の交友関係……いや、友、って感じじゃないわね……、さっきの奴らみたいな、法律に触れてそうなヤバい空気の奴らばかり……。
「この傷の男、ヤバいわよ。」
「傷の男(スカー)ですか。
確かにヤバそうですね。」
「黒子君って漫画も読むのね……。
まあ、とにかく、この男、ここらでは一番大きな暴力団の幹部よ?」
「あ、やっぱりそうっすか。
しかもこっちの写真も見てください。
この野郎も同じ暴力団の重役ですよ。
何考えてんだ蘇芳って女は……。」
「と言うか何故お二人が暴力団の内部事情に通じているのかが気になります。」
自分が誰から身を守らなければならないかくらい、知っておかなければ怖いものね。
どうやって調べたのかは企業秘密よ。
「と言うことは、あの男達もしかして暴力団の下っ端……とか?」
「ちょっと……ヤバくねっすか?」
「暴力団は……ヤバいですよ。」
「困ったわね……どうしようかしら。」
私は顎に手を当てて考え込む。
いくら何でも暴力団はまずい。
流石にそろそろ、個人だけで戦うのは、キツいかもしれない。
まだ私なら、何かしら方法を考え付くかも知れないけど、桃井さんに敵意が向いたら、彼女だけでは逃げ切れないと思う。
そしてそんなタイミングで、玄関のチャイムが鳴った。
「……こんな時間に誰だ?」
「ああ、警察よ。遅かったわね。」
「え?警察ですか?」
「襲われたんだもの、当たり前でしょ。」
二人に奥の部屋に隠れるように指示して、私は警察を迎えに玄関に向かった。
証拠は……こっそり携帯で隠し撮っていた写真で良いかしら?
「警察署の者ですが、多々良さんのお宅で宜しいでしょうか?」
私は思わず上がりそうになる口角を押さえて、神妙な顔で出迎えたのだった。