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剣でなぐりつけるより、笑顔で蹴りつけろ
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私の頭痛の種は、学校に来て更に増えた。
原因は、あの黄瀬ってヤロー……失敬、汚い言葉を使ってしまいそうになったわ。
あの黄瀬涼太が、頭痛の原因の一つとなってきたのである。
「黒子っちー!今日の練習のパスいつもよりもキレッキレだったっすよ!!」
「一緒にお昼食べに行きましょうよ黒子っち!!
今日は学食、ハンバーグ定食があるらしいっすよ!!」
「黒子っちー、教科書貸してくださいー。
次の授業の、忘れちゃったっすよー。」
「黒子っちー!部活一緒に行くっすよ!!」
授業時間以外のほぼ全ての時間、黄瀬涼太は黒子君のそばに纏わりついていた。
私は話し掛ける機会を失って、現在部室でふて寝中である。
「まだ昨日のことで落ち込んでんのかー?
お前もまだまだ若いなっ!!」
「なんで当たり前のような顔をして、伊達先生がここにいらっしゃるのです?」
「居心地が良いからな。
紅茶ちょうだい。」
「……。」
私は無言で立ち上がって、茶葉を入れた瓶をそのまま先生に手渡した。
「確かに紅茶ちょうだいとは言ったがな……。
茶葉まるまるってのはどうかと思うぞ。」
「……五月蝿いですよ、怠慢教師。
そんなにPTAに報告されたいのですか。」
「うむ、毒にもいつものようなキレがねーな。
相当な重症と見える。」
「……。」
もはや、答える気力もない。
黄瀬涼太、あの野郎は間違いなく、私と黒子君を接触させまいと動いている。
何故、なんてわからない。
昨日初めて会ったはずなのに、なぜあんなにも私を目の敵とするのか。
だいたいああいう男の癖に女々しくて腹黒い奴は嫌いだ。
なに考えてんのかわからないし、共感できないんだもの。
男なら男らしく、ストレートに嫌いって言いなさいよ。
「私あんな奴嫌い。」
「拗ねんな拗ねんな!!
だが黄瀬のあの言い方は確かに悪かったな。
あんなこと言われたらオレでも怒る!
でも手を出すのはダメだからな。」
「カッとなったんです。
仕方ないじゃないですか。
……今後は関わる気もないですしね。」
黄瀬涼太は、私の敵よ。
でもあんな小者を一々相手にするほど、私の心は広くはないし、そんな勿体無い時間の使い方をする気だってないわ。
アイツはうまく避けて、絶対に黒子君にちゃんと謝る。
そしたら、そしたらきっと、黒子君はまた、この部屋に来てくれるわよね?
「先生、黒子君、また来てくれるかな。」
「……先生にはそんなことわかんねーよ。」
「来てくれると、いいなぁ。」
ぽつんとボヤいて、黒子君が返していった本の表紙を撫でた。
黒子君は優しくて紳士だもの、きっと、きっと、許してくれるわよね?
黒子君のことを思って、少しお腹の奥が暖かくなる。
「うえっ……まじぃ。」
「……茶葉を無駄にしないでください先生。」
自分で紅茶を淹れようとチャレンジしていた先生が失敗したあげく、舌を火傷したのを見て、私はため息をついて立ち上がった。
心の優しい私は美味しいアイスティーを淹れてあげたのだった。
原因は、あの黄瀬ってヤロー……失敬、汚い言葉を使ってしまいそうになったわ。
あの黄瀬涼太が、頭痛の原因の一つとなってきたのである。
「黒子っちー!今日の練習のパスいつもよりもキレッキレだったっすよ!!」
「一緒にお昼食べに行きましょうよ黒子っち!!
今日は学食、ハンバーグ定食があるらしいっすよ!!」
「黒子っちー、教科書貸してくださいー。
次の授業の、忘れちゃったっすよー。」
「黒子っちー!部活一緒に行くっすよ!!」
授業時間以外のほぼ全ての時間、黄瀬涼太は黒子君のそばに纏わりついていた。
私は話し掛ける機会を失って、現在部室でふて寝中である。
「まだ昨日のことで落ち込んでんのかー?
お前もまだまだ若いなっ!!」
「なんで当たり前のような顔をして、伊達先生がここにいらっしゃるのです?」
「居心地が良いからな。
紅茶ちょうだい。」
「……。」
私は無言で立ち上がって、茶葉を入れた瓶をそのまま先生に手渡した。
「確かに紅茶ちょうだいとは言ったがな……。
茶葉まるまるってのはどうかと思うぞ。」
「……五月蝿いですよ、怠慢教師。
そんなにPTAに報告されたいのですか。」
「うむ、毒にもいつものようなキレがねーな。
相当な重症と見える。」
「……。」
もはや、答える気力もない。
黄瀬涼太、あの野郎は間違いなく、私と黒子君を接触させまいと動いている。
何故、なんてわからない。
昨日初めて会ったはずなのに、なぜあんなにも私を目の敵とするのか。
だいたいああいう男の癖に女々しくて腹黒い奴は嫌いだ。
なに考えてんのかわからないし、共感できないんだもの。
男なら男らしく、ストレートに嫌いって言いなさいよ。
「私あんな奴嫌い。」
「拗ねんな拗ねんな!!
だが黄瀬のあの言い方は確かに悪かったな。
あんなこと言われたらオレでも怒る!
でも手を出すのはダメだからな。」
「カッとなったんです。
仕方ないじゃないですか。
……今後は関わる気もないですしね。」
黄瀬涼太は、私の敵よ。
でもあんな小者を一々相手にするほど、私の心は広くはないし、そんな勿体無い時間の使い方をする気だってないわ。
アイツはうまく避けて、絶対に黒子君にちゃんと謝る。
そしたら、そしたらきっと、黒子君はまた、この部屋に来てくれるわよね?
「先生、黒子君、また来てくれるかな。」
「……先生にはそんなことわかんねーよ。」
「来てくれると、いいなぁ。」
ぽつんとボヤいて、黒子君が返していった本の表紙を撫でた。
黒子君は優しくて紳士だもの、きっと、きっと、許してくれるわよね?
黒子君のことを思って、少しお腹の奥が暖かくなる。
「うえっ……まじぃ。」
「……茶葉を無駄にしないでください先生。」
自分で紅茶を淹れようとチャレンジしていた先生が失敗したあげく、舌を火傷したのを見て、私はため息をついて立ち上がった。
心の優しい私は美味しいアイスティーを淹れてあげたのだった。