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夢を見るから、人生は輝く。恋をするから、人生は色付く。
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翌日、黒子君に話し掛けられた。
曰く、「とっても面白かったです。つい徹夜で読んでしまいました。」と……。
「私、私今なら後悔なく死ねるわ。」
『待って教授早まらないでーっ!!』
「寧ろ黒子君の笑顔が天使のようで……生きるのが辛い。」
『こ、恋は人を変えるって本当だったのか……!?』
胸が苦しいと言ったら、「一人で青春謳歌しやがって……。爆発しちゃえ。」と珍しく毒づかれた。
「どうしたのよ。
珍しく機嫌悪いじゃない。」
『だってー……。
なんか教授が遠くに行っちゃうみたいで……寂しい。』
「……ぷっ!」
『わ、笑うな!!』
「ふふ、バカね。
友達とられて寂しかったの?
可愛いとこあるじゃない。」
『な、何とでも言えよバカー!
こっちは教授のことずっと心配してたのに……!』
「良いのよ斎……。
言いたいことはよくわかってるわ。」
『……本当?』
「私の下僕として尽くしたいのね。」
『ちっがうよ!全然違う!!
教授はもっと私に優しくすべきなんだよ!!』
「自分に付き従うものは労るわよ。」
『もうやだーこのドS大魔王ー!
ぶれなさすぎるー。』
「誰がドSよ。
どう考えたって私はノーマルでしょう?」
『自覚がない……。
これが真性か……!!』
「そういうあなたはドMよね?」
『違うよ!?
痛いの大っ嫌いだからね!?』
「そうなの?
まあ、あなたのSM談義には興味ないし、どうでも良いわね。」
『散々言っといてそりゃねーぜ教授っ!!』
やっぱりこの子いじるの楽しいわ。
でも、今日はこのくらいにしておいてあげましょうかね。
「ずっと私のことばかり話していたけれど、あなたの方はどうなの?
浮いた噂の1つや2つないの?」
『教授は私に色恋沙汰求めるの?』
「私が間違っていたわ……。」
『自分で言ったけどそこまで反省されるとムカつくね!』
「冗談はおいといて、そっちの様子はどうなのよ。」
『……んー、ボチボチ?』
「何よボチボチって。」
『……まあ、普通にやってるよー。』
「いじめられてるんじゃないの、あなた。」
『……なんでわかったの?』
「私にわからないことはないのよおバカさん。」
『うっわ、ムカつくー!』
この間電話したときから思っていたのだ。
様子がおかしいとは。
いつも通りだったけど、なんだか様子が違った。
それで、あの子の学校の掲示板とか片っ端から調べてたら、あの子の名前がヒットしたの。
「あなたの良さがわからないなんて、あなたのクラスメイトはバカね。」
『……何教授、なんか今日すごい優しい。』
「黙って聞きなさい。
こういう時に限ってあなたは電話をしてこないし、どうせ家族にも話していないんでしょう。」
『あははー、バレた?』
「単細胞の考えを読むのは簡単よ。
……良い、斎。
愚痴でも、バカ話でも、ただ泣くだけでも、なんでも構わないから、疲れたら電話してくるのよ。」
『……ん。』
「授業中でも話聞いてやるんだからね。」
『教授の成績落ちちゃうよー。』
「それくらいで落ちるほど柔い脳ミソしてないわ。」
『きゃっ☆頼もしい~♡』
「頼もしいと思うならちゃんと頼ることね。」
『わかってるよーぅ。
……教授、今日はもう切るね。』
「わかったわ。
……泣いたのは誰にも言わないでおいてあげる。」
『うはっバレちゃってましたかぁ。』
「じゃあね、斎。
無理しないでね。」
『うん、あんがとね教授。』
鼻を啜る音と、電話の切れる音を聞いて、受話器を置いた。
私の言葉なんかで、励ましになると良いんだけどね。
底抜けに幸せそうに笑う彼女は、他人のやっかみを買うこともしばしばあって、傍目にはニコニコしているからわからないけれど、本当はボロボロに傷ついているはず。
助けて、と言われなかったから。
だからまだ私は手を出すことはしない。
あの子が自分で解決する方が、きっと良い、はずだから。
「なんだか人生、急変した気分よ……。」
恋をした。
たくさん悩んだ。
相談して、その相手の弱さを見て、私らしくない励ましなんてしちゃって。
夢を見るから、人生は輝く。
きっと、恋をして、人生は色付く。
そして、たくさんの苦悩を経て、人生は深みが出るようになるのだろう。
私の人生は今、輝き出したばかりだ。
でも一気に変わりすぎて……何て言うか、そう……。
「成金みたいね……。」
夢も希望も、愛もへったくれもない言葉になってしまった。
輝く人生、ただし成金趣味、みたいな?
曰く、「とっても面白かったです。つい徹夜で読んでしまいました。」と……。
「私、私今なら後悔なく死ねるわ。」
『待って教授早まらないでーっ!!』
「寧ろ黒子君の笑顔が天使のようで……生きるのが辛い。」
『こ、恋は人を変えるって本当だったのか……!?』
胸が苦しいと言ったら、「一人で青春謳歌しやがって……。爆発しちゃえ。」と珍しく毒づかれた。
「どうしたのよ。
珍しく機嫌悪いじゃない。」
『だってー……。
なんか教授が遠くに行っちゃうみたいで……寂しい。』
「……ぷっ!」
『わ、笑うな!!』
「ふふ、バカね。
友達とられて寂しかったの?
可愛いとこあるじゃない。」
『な、何とでも言えよバカー!
こっちは教授のことずっと心配してたのに……!』
「良いのよ斎……。
言いたいことはよくわかってるわ。」
『……本当?』
「私の下僕として尽くしたいのね。」
『ちっがうよ!全然違う!!
教授はもっと私に優しくすべきなんだよ!!』
「自分に付き従うものは労るわよ。」
『もうやだーこのドS大魔王ー!
ぶれなさすぎるー。』
「誰がドSよ。
どう考えたって私はノーマルでしょう?」
『自覚がない……。
これが真性か……!!』
「そういうあなたはドMよね?」
『違うよ!?
痛いの大っ嫌いだからね!?』
「そうなの?
まあ、あなたのSM談義には興味ないし、どうでも良いわね。」
『散々言っといてそりゃねーぜ教授っ!!』
やっぱりこの子いじるの楽しいわ。
でも、今日はこのくらいにしておいてあげましょうかね。
「ずっと私のことばかり話していたけれど、あなたの方はどうなの?
浮いた噂の1つや2つないの?」
『教授は私に色恋沙汰求めるの?』
「私が間違っていたわ……。」
『自分で言ったけどそこまで反省されるとムカつくね!』
「冗談はおいといて、そっちの様子はどうなのよ。」
『……んー、ボチボチ?』
「何よボチボチって。」
『……まあ、普通にやってるよー。』
「いじめられてるんじゃないの、あなた。」
『……なんでわかったの?』
「私にわからないことはないのよおバカさん。」
『うっわ、ムカつくー!』
この間電話したときから思っていたのだ。
様子がおかしいとは。
いつも通りだったけど、なんだか様子が違った。
それで、あの子の学校の掲示板とか片っ端から調べてたら、あの子の名前がヒットしたの。
「あなたの良さがわからないなんて、あなたのクラスメイトはバカね。」
『……何教授、なんか今日すごい優しい。』
「黙って聞きなさい。
こういう時に限ってあなたは電話をしてこないし、どうせ家族にも話していないんでしょう。」
『あははー、バレた?』
「単細胞の考えを読むのは簡単よ。
……良い、斎。
愚痴でも、バカ話でも、ただ泣くだけでも、なんでも構わないから、疲れたら電話してくるのよ。」
『……ん。』
「授業中でも話聞いてやるんだからね。」
『教授の成績落ちちゃうよー。』
「それくらいで落ちるほど柔い脳ミソしてないわ。」
『きゃっ☆頼もしい~♡』
「頼もしいと思うならちゃんと頼ることね。」
『わかってるよーぅ。
……教授、今日はもう切るね。』
「わかったわ。
……泣いたのは誰にも言わないでおいてあげる。」
『うはっバレちゃってましたかぁ。』
「じゃあね、斎。
無理しないでね。」
『うん、あんがとね教授。』
鼻を啜る音と、電話の切れる音を聞いて、受話器を置いた。
私の言葉なんかで、励ましになると良いんだけどね。
底抜けに幸せそうに笑う彼女は、他人のやっかみを買うこともしばしばあって、傍目にはニコニコしているからわからないけれど、本当はボロボロに傷ついているはず。
助けて、と言われなかったから。
だからまだ私は手を出すことはしない。
あの子が自分で解決する方が、きっと良い、はずだから。
「なんだか人生、急変した気分よ……。」
恋をした。
たくさん悩んだ。
相談して、その相手の弱さを見て、私らしくない励ましなんてしちゃって。
夢を見るから、人生は輝く。
きっと、恋をして、人生は色付く。
そして、たくさんの苦悩を経て、人生は深みが出るようになるのだろう。
私の人生は今、輝き出したばかりだ。
でも一気に変わりすぎて……何て言うか、そう……。
「成金みたいね……。」
夢も希望も、愛もへったくれもない言葉になってしまった。
輝く人生、ただし成金趣味、みたいな?