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人の夢で儚い。人が言えば信じられる。
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「送っていただいてありがとうございました先生。」
「いやいや、これも教師の義務ってやつだからな。」
「多々良さん、また明日。」
「ええ、また明日。
……気を付けてね。」
「はい、それでは。」
黒子君が車を降り、伊達先生と二人っきりになった。
「お前から預かった生徒手帳、生活指導の先生に渡しておいたから、明日は安心して登校してこいよ。」
「そうですか。
証拠のボイスレコーダーは内容をCDに焼いて明日お渡しします。」
「おー、最近は証拠証拠とうるさいやつが多いからなぁ。
助かるぜー。」
「先生の助けとなるのは不快ですが、学校からバカが減るというのなら喜んでお手伝いさせていただきます。」
「……しどい。」
涙ちょちょぎれさせて、良い大人がみっともないわ。
助手席で、足を組んで座り直し、腕を組んでふんぞり返った。
「それでは、私の家まで運転をお願いします。」
「えらっそうだなオメーはよぅ。」
「何をおっしゃいますか……。
私ほどへりくだった態度を取れる人間はいませんよ。」
「おんまえ、心にも無いことをよくいけしゃあしゃあと言えるな……!」
あら、米神に血管が浮いているわ。
また血圧上がってしまうわね。
「つーかお前、黒子の前と全然態度違うよな?
え?もしかしてマジで黒子のこと好きな感じなの?」
「……悪い?」
「むしろお前の弱味発見できて万々歳……」
「降りるわ。」
「ちょお待て待て!!
悪かったって!!」
本当にそんなこと思ってるのかしらね。
怪しいものね。
ふんと、鼻を鳴らして疑ってますアピールをしておく。
悪いけど私、基本的に人間は誰一人として信じられないタイプだからね。
「いっつも高みの見物気取ってるお前が青春らしいことしてるんならオレも安心だぁよ。」
「私は先生の頭が年中春模様なのでとても心配してますよ。」
「オレがバカって言いたいのか!?」
「え、違うんですか?」
「何その当然でしょ?みたいな顔はっ!!」
運転しながら器用にぷんすか怒る先生に、安全運転を促す。
別に事故の心配なんてしてはいないけどね。
そして折角話を逸らしたのに、先生はまた黒子君の話に戻る。
「で?どうなんだ?脈ありか?」
「……さあ、どうでしょう。」
「煮え切らない返事だな。」
「だって、私なんかを好きになる人なんて、いませんよ。」
「……は?」
「好きだけど、彼にまでその気持ちは求めませんよ。
ただ、いつかその気持ちを伝えられたらいい、とは、思います。
それだけですから。」
「え?何その超絶ネガティブ思考。」
「……近付きたいとも、たくさん一緒にいたいとも思います。
それができなくて、凹んだり、悩んだりもします。
友人に相談したりもします。
でも、付き合うとか、考えられませんね。
だって私、性格悪いし。
見ているだけで十分ですよ。
せめて嫌われないように努力はしてますが。」
「お前、すっげー後ろ向きだなオイ!?」
伊達先生が何だかすごく引いているけれど、何様なの。
仕方ないじゃない。
だって素直に告白したり、お洒落してデートする私なんて想像できないじゃない。
「いやまあ、想像はできないけど、お前今の実は自分に自信ないですーってギャップちょっと良かった……」
「お巡りさーんこいつでーす。」
「セクハラじゃねーぞオイ!!」
セクハラじゃなかったとしてもなんか気持ちが悪かったわ。
出来るならこのまま警察署の方に寄って頂きたいくらいには。
「あーもうほら!
お前の家ついたぞ!!
さっさと降りろ!」
「やだなぁ怒らないでくださいよ先生。
私コレでも先生には感謝してるんですよ。
こうして送ってくれることとか、黒子君と同じクラスにしてくれたこととか。」
「マジで?
じゃあもっとありがたがれよ。」
「調子に乗らないでください。」
「上げて落とす作戦か……!」
肩を落とす先生に、車からピョンと飛び降りてから、鞄に入っていた袋を手渡す。
「お礼にコレ、あげますから。
元気出してください。」
「お、お菓子か?」
「黒子君にあげたもののあまりですが勿体なかったので袋に詰めておいたんです。
自分で食べようと思ってたんですが、仕方ないので差し上げますよ。」
「言い方がムカつくけど有り難くいただく。
サンキューな。」
手を伸ばして頭を撫でられた。
……なんで?
なんかニヤニヤしてるから、私をからかっているのかもしれない。
「お前、ご両親は?」
「……さあ、3月末に会って以来ですね。」
「そうか……。
ま、たよりねーかもしれないが、なんかあったら相談しろな。」
「先生に……?」
「そんなにオレ信用ないの?」
「冗談ですよ。
今日はありがとうございました。」
「ん、戸締まり気を付けろよー。」
先生はドアを閉じて走っていった。
しばらくそれを見送って、私は誰もいない広い家に入ったいった。
さて、今日の夕御飯はどうしよう。
……寂しくなんかありません、ただし彼らといて心が暖まるのは、確かです。
……みたいな?
「いやいや、これも教師の義務ってやつだからな。」
「多々良さん、また明日。」
「ええ、また明日。
……気を付けてね。」
「はい、それでは。」
黒子君が車を降り、伊達先生と二人っきりになった。
「お前から預かった生徒手帳、生活指導の先生に渡しておいたから、明日は安心して登校してこいよ。」
「そうですか。
証拠のボイスレコーダーは内容をCDに焼いて明日お渡しします。」
「おー、最近は証拠証拠とうるさいやつが多いからなぁ。
助かるぜー。」
「先生の助けとなるのは不快ですが、学校からバカが減るというのなら喜んでお手伝いさせていただきます。」
「……しどい。」
涙ちょちょぎれさせて、良い大人がみっともないわ。
助手席で、足を組んで座り直し、腕を組んでふんぞり返った。
「それでは、私の家まで運転をお願いします。」
「えらっそうだなオメーはよぅ。」
「何をおっしゃいますか……。
私ほどへりくだった態度を取れる人間はいませんよ。」
「おんまえ、心にも無いことをよくいけしゃあしゃあと言えるな……!」
あら、米神に血管が浮いているわ。
また血圧上がってしまうわね。
「つーかお前、黒子の前と全然態度違うよな?
え?もしかしてマジで黒子のこと好きな感じなの?」
「……悪い?」
「むしろお前の弱味発見できて万々歳……」
「降りるわ。」
「ちょお待て待て!!
悪かったって!!」
本当にそんなこと思ってるのかしらね。
怪しいものね。
ふんと、鼻を鳴らして疑ってますアピールをしておく。
悪いけど私、基本的に人間は誰一人として信じられないタイプだからね。
「いっつも高みの見物気取ってるお前が青春らしいことしてるんならオレも安心だぁよ。」
「私は先生の頭が年中春模様なのでとても心配してますよ。」
「オレがバカって言いたいのか!?」
「え、違うんですか?」
「何その当然でしょ?みたいな顔はっ!!」
運転しながら器用にぷんすか怒る先生に、安全運転を促す。
別に事故の心配なんてしてはいないけどね。
そして折角話を逸らしたのに、先生はまた黒子君の話に戻る。
「で?どうなんだ?脈ありか?」
「……さあ、どうでしょう。」
「煮え切らない返事だな。」
「だって、私なんかを好きになる人なんて、いませんよ。」
「……は?」
「好きだけど、彼にまでその気持ちは求めませんよ。
ただ、いつかその気持ちを伝えられたらいい、とは、思います。
それだけですから。」
「え?何その超絶ネガティブ思考。」
「……近付きたいとも、たくさん一緒にいたいとも思います。
それができなくて、凹んだり、悩んだりもします。
友人に相談したりもします。
でも、付き合うとか、考えられませんね。
だって私、性格悪いし。
見ているだけで十分ですよ。
せめて嫌われないように努力はしてますが。」
「お前、すっげー後ろ向きだなオイ!?」
伊達先生が何だかすごく引いているけれど、何様なの。
仕方ないじゃない。
だって素直に告白したり、お洒落してデートする私なんて想像できないじゃない。
「いやまあ、想像はできないけど、お前今の実は自分に自信ないですーってギャップちょっと良かった……」
「お巡りさーんこいつでーす。」
「セクハラじゃねーぞオイ!!」
セクハラじゃなかったとしてもなんか気持ちが悪かったわ。
出来るならこのまま警察署の方に寄って頂きたいくらいには。
「あーもうほら!
お前の家ついたぞ!!
さっさと降りろ!」
「やだなぁ怒らないでくださいよ先生。
私コレでも先生には感謝してるんですよ。
こうして送ってくれることとか、黒子君と同じクラスにしてくれたこととか。」
「マジで?
じゃあもっとありがたがれよ。」
「調子に乗らないでください。」
「上げて落とす作戦か……!」
肩を落とす先生に、車からピョンと飛び降りてから、鞄に入っていた袋を手渡す。
「お礼にコレ、あげますから。
元気出してください。」
「お、お菓子か?」
「黒子君にあげたもののあまりですが勿体なかったので袋に詰めておいたんです。
自分で食べようと思ってたんですが、仕方ないので差し上げますよ。」
「言い方がムカつくけど有り難くいただく。
サンキューな。」
手を伸ばして頭を撫でられた。
……なんで?
なんかニヤニヤしてるから、私をからかっているのかもしれない。
「お前、ご両親は?」
「……さあ、3月末に会って以来ですね。」
「そうか……。
ま、たよりねーかもしれないが、なんかあったら相談しろな。」
「先生に……?」
「そんなにオレ信用ないの?」
「冗談ですよ。
今日はありがとうございました。」
「ん、戸締まり気を付けろよー。」
先生はドアを閉じて走っていった。
しばらくそれを見送って、私は誰もいない広い家に入ったいった。
さて、今日の夕御飯はどうしよう。
……寂しくなんかありません、ただし彼らといて心が暖まるのは、確かです。
……みたいな?