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人の夢で儚い。人が言えば信じられる。
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「え?マドレーヌですか?」
「そう、作りすぎちゃったから、お裾分け。
……嫌いなら、無理にとは言わないけれど。」
「いえ、嬉しいです。
ありがとうございます。」
昼休みに、ようやく黒子君と話すことが出来た。
透明な袋に入れたマドレーヌを手渡す。
やっと、やっと、話せた……。
久々すぎる……。
なんだかいろんな意味で緊張するわ……。
「美味しそうですね。」
「そう?
味、気に入ると良いんだけど。
……量が多いから、良ければお友だちと分けて食べて。」
「はい、是非そうさせてもらいます。」
マドレーヌを受け取った黒子君が、そう言ってニッコリ笑ってくれて……うぅっ!笑顔が眩しいっ!!
中身真っ黒な私には眩しすぎるわっ!!
「黒子君、一軍での練習はどう?」
「頑張ってます。
厳しくて、ついていけないと思うこともありますけど……。」
「そう……。
楽しい?」
「はい。
レギュラーにもなれて……。
毎日とても楽しいです。」
「そう、なら、良かったわ。
前みたいに、悩んでもいないようだし、安心した。」
思ったように、言葉が出ないの。
好きな人だから?
それとも、人と話すのになれていないからかしら?
もっと話したいけど、やっぱり、言葉が出ないの。
だから、なんとか、私は言葉を絞り出した。
「また、何かあったら相談に乗るわ。
部室にも、またきっと来てね。」
「はい、ありがとうございます。
多々良さんも、何かあったら言ってくださいね。」
それで、黒子君は背を向けて行ってしまった。
授業開始、5分前の鐘がなる。
また、あまり話せなかった。
自分のコミュ力のなさにほとほと嫌気が差してくる。
しつこい女とか思われてなければ良いんだけど。
そう思うと、なかなか次に話しかける勇気が、湧いてこない。
ダメね、私。
机について、溜め息をつく。
いつも通り……難しいことね。
「……?」
教科書を取るために机に入れた手に、覚えのない紙片が当たる。
これは……?
折り畳まれたそれを取りだし、見てみると、そこには……。
『放課後、裏庭で待つ。』
……………………、果たし状、ね?
清々しいまでに、果たし状よね?
これはあれかしら?
あの、今朝のおバカさんたちからかしら?
……正直、人から恨みを買う覚えは、山ほどあって誰からのものかは自信ないんだけど、さっきの今だし、きっとそうよね。
どうしようかしらコレ。
困ったわね。
「行かなきゃ行かないで、面倒そうね。」
黒子君とうまく話せなくって凹んでる時だっていうのに、空気の読めない手紙……。
さっきよりもずっと大きな溜め息を吐き、私は机に座り直した。
「そう、作りすぎちゃったから、お裾分け。
……嫌いなら、無理にとは言わないけれど。」
「いえ、嬉しいです。
ありがとうございます。」
昼休みに、ようやく黒子君と話すことが出来た。
透明な袋に入れたマドレーヌを手渡す。
やっと、やっと、話せた……。
久々すぎる……。
なんだかいろんな意味で緊張するわ……。
「美味しそうですね。」
「そう?
味、気に入ると良いんだけど。
……量が多いから、良ければお友だちと分けて食べて。」
「はい、是非そうさせてもらいます。」
マドレーヌを受け取った黒子君が、そう言ってニッコリ笑ってくれて……うぅっ!笑顔が眩しいっ!!
中身真っ黒な私には眩しすぎるわっ!!
「黒子君、一軍での練習はどう?」
「頑張ってます。
厳しくて、ついていけないと思うこともありますけど……。」
「そう……。
楽しい?」
「はい。
レギュラーにもなれて……。
毎日とても楽しいです。」
「そう、なら、良かったわ。
前みたいに、悩んでもいないようだし、安心した。」
思ったように、言葉が出ないの。
好きな人だから?
それとも、人と話すのになれていないからかしら?
もっと話したいけど、やっぱり、言葉が出ないの。
だから、なんとか、私は言葉を絞り出した。
「また、何かあったら相談に乗るわ。
部室にも、またきっと来てね。」
「はい、ありがとうございます。
多々良さんも、何かあったら言ってくださいね。」
それで、黒子君は背を向けて行ってしまった。
授業開始、5分前の鐘がなる。
また、あまり話せなかった。
自分のコミュ力のなさにほとほと嫌気が差してくる。
しつこい女とか思われてなければ良いんだけど。
そう思うと、なかなか次に話しかける勇気が、湧いてこない。
ダメね、私。
机について、溜め息をつく。
いつも通り……難しいことね。
「……?」
教科書を取るために机に入れた手に、覚えのない紙片が当たる。
これは……?
折り畳まれたそれを取りだし、見てみると、そこには……。
『放課後、裏庭で待つ。』
……………………、果たし状、ね?
清々しいまでに、果たし状よね?
これはあれかしら?
あの、今朝のおバカさんたちからかしら?
……正直、人から恨みを買う覚えは、山ほどあって誰からのものかは自信ないんだけど、さっきの今だし、きっとそうよね。
どうしようかしらコレ。
困ったわね。
「行かなきゃ行かないで、面倒そうね。」
黒子君とうまく話せなくって凹んでる時だっていうのに、空気の読めない手紙……。
さっきよりもずっと大きな溜め息を吐き、私は机に座り直した。