【復活】クロスオーバーちゃんねるパロ【黒子】4

761 : 話目の名無し怪異譚
あー……ここからは出さないゾー的な?

762 : 話目の名無し怪異譚
今日は帰さないぞ……的な

763 : 話目の名無し怪異譚
そんな甘い言葉はイケメン以外ノーセンキューです

764 : 話目の名無し怪異譚
それ退治しないと抜けられなさそうなの?

765 : 話目の名無し怪異譚
返事ない

766 : 話目の名無し怪異譚
ナッポー???

767 :
出たい

768 : 話目の名無し怪異譚
>>767 は?誤レス?半年ROMれ?

769 : 話目の名無し怪異譚
>>768 そんな君に朗報だけどそのレスのID、検索エラー入ります

770 :
お外出たい

771 :
お外 出た い

772 : 話目の名無し怪異譚
ここに来てまさかの電波ジャック

773 : 話目の名無し怪異譚
こんな事態にも慣れつつある俺らがいる
清め塩の準備は万端です

774 : 話目の名無し怪異譚
つーかマジでコテハン勢からレスつかなくなったんだけど

775 : 話目の名無し怪異譚
生きてっか?

776 : 話目の名無し怪異譚
>>775 流石にそれは不謹慎だろ

でも本当に来ないな

777 :
ね  え


  出し て

だ  し て


778 : 話目の名無し怪異譚
……これやばない?

779 : 話目の名無し怪異譚
誰か書き込め!?

780 :
だーれも
こない よ






ああ、これは現実だろうか。
目の前の光景はまるで夢のようで、しかし腕に走る血の筋も、鈍い痛みも、確かに現実であった。
藍色の炎が目の前の異形達を霞のように包み、それよりも数段明るい青い炎が、空から全てを覆って燃える。
神社の鳥居のような場所に向けて、オレ達は必死で走っていた。
突然明らかに異常な世界に紛れ込み、しかし幸運にも目の前で藍色の炎を操るツンツン頭の男に助けられた。
元の世界に戻るための最後の一踏ん張りだと、既に体力の限界を迎えた幼馴染みを抱えて走る。
先程までしていた、ネットへの書き込みももう出来そうにない。
後から後から詰め掛けてくる異形達は、全てツンツン頭の男と、その男によく似た容姿の美少女が倒してくれる。
それでもその勢いが凄すぎて、なかなか鳥居までたどり着けない。
本当に、すぐ目の前にあるのに。
「山本武!もう視力は十分に回復したでしょう!」
「──……ああ。行けるのな!」
「僕とクロームが一掃します!一瞬で良い。目の前の奴らを足止めしなさい!」
「はあ!?おま……一掃なんて出来んのか!?」
「峰ち~ん、こいつらに突っ込んでたらキリないよ?今は……こいつら信じて、走るしかないっぽい」
「ああ、その通りだ。せめて足手まといにならないよう、とにかく走れ!」
「だ、大ちゃん……、私も走る!もう、大丈夫だから!」
「っうるせぇ!お前一人くらい何ともねぇんだよ!とにかく、走るぞ!」
藍色の男女と、後から現れた男のスピードが落ちていく。
奴らから距離を取るように、オレ達はラストスパートを掛けた。
一番疲労しているオレを支えるように、紫原と、氷室が走っている。
背後から、ごうごうと燃える音が聞こえる。
「時雨蒼燕流、特式十の型・燕特攻(スコントロ・ディ・ローンディネ)!!」
凄まじい衝撃と、地面を抉るかのような轟音に、思わず振り向きかける。
「振り向くな!まっすぐ鳥居に飛び込みなさい!」
「くっ……!」
咎めるように藍色の男から叫ばれ、すんでのところで踏み留まった。
鳥居まで、あと、あと少し……!
「クフフ……いきますよ、クローム」
「はい、骸様!」
「「現/限/幻獣・六/夢/無骸鴉!」」
背後の気配が爆発的に膨れ上がる。
だが、もうオレ達が振り返ることはない。
鳥居の向こう側は、何の変哲もない神社の景色だ。
しかし、今だけは彼らの言うことを信じて、その境界を飛び越える。
微かに、潮の香りが鼻を擽った。
「おっ……どああ!!?」
「っ!で、出れた……!」
「はーっ、もー限界……」
「……出たなぁ」
「あ、あなたが、助っ人の……?」
鳥居を越えた先、そこは明らかに今まで自分達がいた異様な空間とは違った。
正常な空気、気配、そしてそこに一人の男が佇んでいる。
ロングの銀髪という派手な髪型のわりに、そいつの気配は磨いだ刃物のように鋭く尖り、人を寄せ付けない雰囲気を醸している。
「──っと、スクアーロ!!」
「門を閉じろ、S・スクアーロ!」
「うるせぇ!わかってんだよぉ!!」
続いて飛び出してきた、後続の三人を視認した瞬間、その男が動いた。
いつから手にしていたのか、その左手にはドでかい剣が見える。
「う"ぉ"おい!!くたばりやがれ!鮫特攻(スコントロ・ディ・スクアーロ)ぉ!!!」
吸い込まれるように、剣の切っ先が鳥居の真ん中へと突き刺さる。
何もないはずの場所に突き刺さった剣は、何故かその切っ先が見えなかった。
ドゴンッ!と酷く凶暴な音が遠くで聞こえる。
「助かった、の……?」
幼馴染みの呆然とした声に、ようやくオレは、自分が命の危機を脱したことに気が付いたのだった。
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