×鰤市
「よぉ白蘭!喰らえ正義の鉄槌ぃ!!」
「え゙……へぷんっ!!?」
「あ、スクアーロさん!」
出会い頭にマシュマロ野郎を殴った。
何故か鼻が顔面に埋没したが、オレが引っ張るとすぐに戻る。
仕組みはわからんが、まあ白蘭だからな。
「と、言うわけで、会いに来たぜ」
「え、普通に話始めるの?」
「お前に一々構ってやる暇はねぇ。それよりこの間の、主人公だのなんだのってのはどう言うことだぁ」
「ああ、黒崎一護さんの事ですね!」
「ユニちゃんも気にせず話すんだね……」
黒崎と言うクラスメイトの事について電話で話したとき、白蘭に言われた、『主人公だよ』と言う言葉。
主人公ってのは恐らく漫画だの何だのっつってたアレの主人公なんだろう。
物語の主人公って言うのは、漫画にしろ本にしろ、その大概がトラブルメーカーである。
主人公と言う言葉に良いイメージなどないのだ、見ているだけで良いならまだしも、隣にいるなど面倒なことこの上ない。
「もっとしっかり教えろ」
「えー、興味ないんじゃないの?」
「過去のことにはなぁ!これから起こることについて、少しでも知っておきたいのは当たり前だろうがぁ!!」
「んもー、仕方ないなー♪」
ニヤニヤ笑う白蘭があまりにもムカつくが、何とか深呼吸をして落ち着き、握った拳を解く。
平常心、平常心……。
「話の始まりはウン千年前に遡……」
「なげぇよ!もっと簡潔に話せこのカス!」
「ぐふっ!!ちょ、ちょっとスクちゃんキレやすくなったんじゃない!?歳なの?カルシウム足りてないの!?」
「お前以外にはこんなにキレねぇ」
「ワーイ、ボクダケ特別扱イダー」
全然嬉しくなさそうな白蘭の頭をもういっぺん殴って、オレはようやくスッキリする。
満足して座ったオレの前に、ユニがタイミングよく戻ってきて茶を出した。
「えーとね、簡潔に言うとこの世には死神とか滅却師とか虚とか言うのがいて、一護クンはこれから擬似的に死神になっちゃうんだよね♪」
「んだぁ、その死神とか滅却師とかってのは?殺し屋的なアレか?」
「いや、全く違う。死神は死人の魂をあの世……尸魂界という場所に送り、管理する役目を背負っているんだ。そして滅却師は、悪霊となって人を襲うようになった化け物を、退治するために活動していた人々の名称。そんでその悪霊が虚」
「……はあ」
「わかってない?」
「理屈はわかった」
理解は出来ても訳がわからん。
なんだかややこしい事になっているらしいこの世界の相関図を、無理矢理頭にぶっ込みながら、さらに質問を重ねる。
「で?何で黒崎が死神になるんだよ?」
「まあそれにはカクカクシカジカなインボーがあってね♪」
その後、黒崎が死神になるまでの事や、朽木とか言う死神の事、さらには崩玉やら何やらを巡る壮大な話を聞かされ、最後には、虚なら見てもらった方が早いと思うよ!と言われて、妖怪もビックリするような化け物と戦わされたのであった。
化け物と一緒に白蘭も殴ったのは良い思い出である。
そして、その翌日……。
「……スクアーロ、オレの顔になんかついてるのか?」
「目と鼻と口がついてるなぁ」
「奇遇だな、お前にもついてるぜ」
白蘭曰く主人公の黒崎とこんな会話を交わしたりしていた。
遠からず近からずな関係を続けていくことにしようかと思う。
「え゙……へぷんっ!!?」
「あ、スクアーロさん!」
出会い頭にマシュマロ野郎を殴った。
何故か鼻が顔面に埋没したが、オレが引っ張るとすぐに戻る。
仕組みはわからんが、まあ白蘭だからな。
「と、言うわけで、会いに来たぜ」
「え、普通に話始めるの?」
「お前に一々構ってやる暇はねぇ。それよりこの間の、主人公だのなんだのってのはどう言うことだぁ」
「ああ、黒崎一護さんの事ですね!」
「ユニちゃんも気にせず話すんだね……」
黒崎と言うクラスメイトの事について電話で話したとき、白蘭に言われた、『主人公だよ』と言う言葉。
主人公ってのは恐らく漫画だの何だのっつってたアレの主人公なんだろう。
物語の主人公って言うのは、漫画にしろ本にしろ、その大概がトラブルメーカーである。
主人公と言う言葉に良いイメージなどないのだ、見ているだけで良いならまだしも、隣にいるなど面倒なことこの上ない。
「もっとしっかり教えろ」
「えー、興味ないんじゃないの?」
「過去のことにはなぁ!これから起こることについて、少しでも知っておきたいのは当たり前だろうがぁ!!」
「んもー、仕方ないなー♪」
ニヤニヤ笑う白蘭があまりにもムカつくが、何とか深呼吸をして落ち着き、握った拳を解く。
平常心、平常心……。
「話の始まりはウン千年前に遡……」
「なげぇよ!もっと簡潔に話せこのカス!」
「ぐふっ!!ちょ、ちょっとスクちゃんキレやすくなったんじゃない!?歳なの?カルシウム足りてないの!?」
「お前以外にはこんなにキレねぇ」
「ワーイ、ボクダケ特別扱イダー」
全然嬉しくなさそうな白蘭の頭をもういっぺん殴って、オレはようやくスッキリする。
満足して座ったオレの前に、ユニがタイミングよく戻ってきて茶を出した。
「えーとね、簡潔に言うとこの世には死神とか滅却師とか虚とか言うのがいて、一護クンはこれから擬似的に死神になっちゃうんだよね♪」
「んだぁ、その死神とか滅却師とかってのは?殺し屋的なアレか?」
「いや、全く違う。死神は死人の魂をあの世……尸魂界という場所に送り、管理する役目を背負っているんだ。そして滅却師は、悪霊となって人を襲うようになった化け物を、退治するために活動していた人々の名称。そんでその悪霊が虚」
「……はあ」
「わかってない?」
「理屈はわかった」
理解は出来ても訳がわからん。
なんだかややこしい事になっているらしいこの世界の相関図を、無理矢理頭にぶっ込みながら、さらに質問を重ねる。
「で?何で黒崎が死神になるんだよ?」
「まあそれにはカクカクシカジカなインボーがあってね♪」
その後、黒崎が死神になるまでの事や、朽木とか言う死神の事、さらには崩玉やら何やらを巡る壮大な話を聞かされ、最後には、虚なら見てもらった方が早いと思うよ!と言われて、妖怪もビックリするような化け物と戦わされたのであった。
化け物と一緒に白蘭も殴ったのは良い思い出である。
そして、その翌日……。
「……スクアーロ、オレの顔になんかついてるのか?」
「目と鼻と口がついてるなぁ」
「奇遇だな、お前にもついてるぜ」
白蘭曰く主人公の黒崎とこんな会話を交わしたりしていた。
遠からず近からずな関係を続けていくことにしようかと思う。