×鰤市
「えー!それってぬら孫にナルトにハンターハンターじゃない!良いなースクちゃん!羨ましー!」
「……何かの暗号かぁ?」
「違うよ、漫画の名前!」
次の日、白蘭に昔の事を話していたとき、唐突に暗号……ではなく、漫画のタイトルを叫ばれた。
訳がわからなくて、首をかしげる。
「スクちゃんが生きてた世界!ボク達の最初の世界で漫画になってたんだよ!よく生き残れたね!?」
「日本語で話してくれないか……、もしくはイタリア語で……」
「日本語だよ!……まあ、もう過ぎたことに何言っても、関係はないんだろうけど。そうだなぁ、まずはボク達が転生する世界について説明しようか♪」
そして始まった説明。
白蘭いわく、オレ達は漫画に描かれた世界へ転生を続けているらしい。
なんだその突飛な話は……。
「じゃあ何かぁ?オレ達は今まで、漫画に描かれた通りのストーリーを生きてきたって事かぁ?」
「んーん、必ずしもそういう訳じゃないよ?ボク達はその漫画にはいない部外者だからね。ボク達が介入することによって、世界のストーリーはがらりと変わったと思う」
「……それって大丈夫なのか?」
「さあ?」
「さあ……ってお前……」
んな無責任な話があるかよ。
漫画の中でハッピーエンドで終わった話が、もしかしたら自分達の介入によってバッドエンドに変わってしまうかもしれないと言うことなんだから。
だが白蘭は、大して気にした様子もなく、ヘラヘラと笑って言う。
「まあ、そうなることもあるだろうね。でも変わってしまうならそれも運命だよ。世界ってのは生モノさ。ボク達がどれだけ気を付けたって、全くストーリーを変えないなんて事は出来ない。考えるだけ無駄なことだよ。……ま、ユニちゃんの予知で、最低限介入しない方が良いことはわかるから、それにだけは気を付けようね♪」
「ふーん……」
「そう言えば、ボクはスクちゃんのいた世界の事知ってるけど、トゥルーエンド、聞く?」
「……今更、興味はねぇな」
「そっかぁ……ま、スクちゃんらしいかな。そーだ♪この世界の事は、少し聞いておいた方が良いんじゃない?」
「……どんな世界なんだぁ?」
「ふふ……この世界はね、たくさんの世界がある世界なのさ♪」
この世界は、大きく分けて4つの区分けがある。
まず1つが現世、2つに尸魂界、3つに虚圏、そして最後に地獄。
それぞれ、生者の住む世界、死者の魂の住む世界、死後に堕ちた魂の住む世界、そして生前に悪業に手を染めた魂の堕ちる世界……。
そう、この世界には、魂という概念が、あの世と言う場所が存在する。
「全部まとめて一つの世界ってことかぁ」
「うん♪それぞれの世界は、付かず離れず、ずっと同じ距離を持って側にあり続けているんだよー」
歌うようにそう言った白蘭が、おもむろに立ち上がってベランダから地上を見下ろす。
「この町には、霊的な力が満ちている。スクちゃんなら、すぐに見えるようになるんじゃない?」
「見える……って、何がだぁ?」
「スクちゃんのその……、右肩に憑いてる奴とかね!!」
「!!?」
バッと後ろを振り向く。
が、オレには何も見えない。
白蘭がケラケラ笑い声を立てた。
「って言うのは冗談だけどー……、んま、近い内に幽霊は見えるようになるんじゃない?」
「マジかよ……」
そして日本に来て1週間後、本当に見えるようになってしまったオレの右肩には、奴の言っていた通り幽霊が憑いていた……しかも複数人。
「……何かの暗号かぁ?」
「違うよ、漫画の名前!」
次の日、白蘭に昔の事を話していたとき、唐突に暗号……ではなく、漫画のタイトルを叫ばれた。
訳がわからなくて、首をかしげる。
「スクちゃんが生きてた世界!ボク達の最初の世界で漫画になってたんだよ!よく生き残れたね!?」
「日本語で話してくれないか……、もしくはイタリア語で……」
「日本語だよ!……まあ、もう過ぎたことに何言っても、関係はないんだろうけど。そうだなぁ、まずはボク達が転生する世界について説明しようか♪」
そして始まった説明。
白蘭いわく、オレ達は漫画に描かれた世界へ転生を続けているらしい。
なんだその突飛な話は……。
「じゃあ何かぁ?オレ達は今まで、漫画に描かれた通りのストーリーを生きてきたって事かぁ?」
「んーん、必ずしもそういう訳じゃないよ?ボク達はその漫画にはいない部外者だからね。ボク達が介入することによって、世界のストーリーはがらりと変わったと思う」
「……それって大丈夫なのか?」
「さあ?」
「さあ……ってお前……」
んな無責任な話があるかよ。
漫画の中でハッピーエンドで終わった話が、もしかしたら自分達の介入によってバッドエンドに変わってしまうかもしれないと言うことなんだから。
だが白蘭は、大して気にした様子もなく、ヘラヘラと笑って言う。
「まあ、そうなることもあるだろうね。でも変わってしまうならそれも運命だよ。世界ってのは生モノさ。ボク達がどれだけ気を付けたって、全くストーリーを変えないなんて事は出来ない。考えるだけ無駄なことだよ。……ま、ユニちゃんの予知で、最低限介入しない方が良いことはわかるから、それにだけは気を付けようね♪」
「ふーん……」
「そう言えば、ボクはスクちゃんのいた世界の事知ってるけど、トゥルーエンド、聞く?」
「……今更、興味はねぇな」
「そっかぁ……ま、スクちゃんらしいかな。そーだ♪この世界の事は、少し聞いておいた方が良いんじゃない?」
「……どんな世界なんだぁ?」
「ふふ……この世界はね、たくさんの世界がある世界なのさ♪」
この世界は、大きく分けて4つの区分けがある。
まず1つが現世、2つに尸魂界、3つに虚圏、そして最後に地獄。
それぞれ、生者の住む世界、死者の魂の住む世界、死後に堕ちた魂の住む世界、そして生前に悪業に手を染めた魂の堕ちる世界……。
そう、この世界には、魂という概念が、あの世と言う場所が存在する。
「全部まとめて一つの世界ってことかぁ」
「うん♪それぞれの世界は、付かず離れず、ずっと同じ距離を持って側にあり続けているんだよー」
歌うようにそう言った白蘭が、おもむろに立ち上がってベランダから地上を見下ろす。
「この町には、霊的な力が満ちている。スクちゃんなら、すぐに見えるようになるんじゃない?」
「見える……って、何がだぁ?」
「スクちゃんのその……、右肩に憑いてる奴とかね!!」
「!!?」
バッと後ろを振り向く。
が、オレには何も見えない。
白蘭がケラケラ笑い声を立てた。
「って言うのは冗談だけどー……、んま、近い内に幽霊は見えるようになるんじゃない?」
「マジかよ……」
そして日本に来て1週間後、本当に見えるようになってしまったオレの右肩には、奴の言っていた通り幽霊が憑いていた……しかも複数人。