if群青×黒子、違う世界の人たち
「うぉおお!オレは極限にボクシングが好きだ!そしてお前の事が気に入ったぞ!来たれ!並高ボクシング部!!」
「オ(レ)はバスケ部だ!」
「よし、ならまずは体験入部からなら良いのだな!?」
「よくねー!!」
バジルは廊下から聞こえてくる威勢の良い声に、思わず苦笑いを溢す。
潜入だの護衛だのと銘打っては来たものの、笹川了平という男にはそんなことは関係ないらしく、どうやらいつもと同じ調子で過ごしているらしい。
「お、早川先輩……と、誰っスかね?」
「あの方は拙者と同じ学校から来た、笹川殿です!」
「そう言えば、二人来てるって言ってたっスね!」
バジルは並盛に来ていた留学生、笹川は並盛の一般生徒代表として、現在海常高校に来ている。
一部おかしな点はあるものの、日本語を流暢に話すバジルは、護衛対象の黄瀬とも直ぐに仲良くなり、一時間目が始まるまでの短い時間を使って、学校を案内してもらっていた。
そこで見付けたのが、早川先輩とやらと叫び合う笹川だったのである。
「むお!バジルではないか!どうだ?クラスには馴染めそうか!?」
「ええ!皆さん優しい方ばかりで、拙者も安心しました。笹川殿は大丈夫ですか?」
「うむ!極限問題ないぞ!」
「え!?今滅茶苦茶叫んでましたけど、問題ないんスか!?」
極限に熱い男、笹川了平。
綱吉がここにいたのなら、すかさずツッコミを入れること間違いなし、なのだが、今ここにいるのは、間違った日本知識を山程教え込まれたバジルである。
彼はニコニコと笑って言った。
「問題ないようで何よりです!!」
「ありまくりっスよ!!この人何なんっスか!?」
「?笹川殿は拙者と同じ学校から来た交流生で……」
「それさっきも聞いたっス!!そうじゃなくて、この人何で早川先輩と叫び合ってたんスか!?」
「それはハヤカワが極限に熱い男だからだ!是非、我がボクシング部へ来てもらいたい!!」
「意味わかんねーっスよ!!つか早川先輩はバスケ部の部員っス!ね?早川先ぱ……早川先輩ー!!」
黄瀬は、先程まで早川が立っていた場所を見る。
だがそこにいたのは早川ではなく、白い消し炭であった。
「き、せ……あとは、頼ん、だ……」
「む!どうしたのだハヤカワ!!元気がないぞ!」
「あんたのせいっスよ!早川先輩が燃え尽きるほどって、アンタどんだけ熱いんスか!!」
「オレは極限に熱い男なのだ!」
「笹川殿はとても熱い方なのです」
「天然の魔窟なんスか、並盛って高校はー!!」
その頃三年生の教室では、笠松がキョロキョロと辺りを見回しながら、黄瀬の声が聞こえた気がしたんだが、などと呟いていたが、黄瀬はそんなことも知らずに元気に叫んだのだった。
「ツッコミ要員足りなすぎるっスー!!」
廊下に反響する黄瀬の声は、なり始めたチャイムの音に消されていったのだった……。
「オ(レ)はバスケ部だ!」
「よし、ならまずは体験入部からなら良いのだな!?」
「よくねー!!」
バジルは廊下から聞こえてくる威勢の良い声に、思わず苦笑いを溢す。
潜入だの護衛だのと銘打っては来たものの、笹川了平という男にはそんなことは関係ないらしく、どうやらいつもと同じ調子で過ごしているらしい。
「お、早川先輩……と、誰っスかね?」
「あの方は拙者と同じ学校から来た、笹川殿です!」
「そう言えば、二人来てるって言ってたっスね!」
バジルは並盛に来ていた留学生、笹川は並盛の一般生徒代表として、現在海常高校に来ている。
一部おかしな点はあるものの、日本語を流暢に話すバジルは、護衛対象の黄瀬とも直ぐに仲良くなり、一時間目が始まるまでの短い時間を使って、学校を案内してもらっていた。
そこで見付けたのが、早川先輩とやらと叫び合う笹川だったのである。
「むお!バジルではないか!どうだ?クラスには馴染めそうか!?」
「ええ!皆さん優しい方ばかりで、拙者も安心しました。笹川殿は大丈夫ですか?」
「うむ!極限問題ないぞ!」
「え!?今滅茶苦茶叫んでましたけど、問題ないんスか!?」
極限に熱い男、笹川了平。
綱吉がここにいたのなら、すかさずツッコミを入れること間違いなし、なのだが、今ここにいるのは、間違った日本知識を山程教え込まれたバジルである。
彼はニコニコと笑って言った。
「問題ないようで何よりです!!」
「ありまくりっスよ!!この人何なんっスか!?」
「?笹川殿は拙者と同じ学校から来た交流生で……」
「それさっきも聞いたっス!!そうじゃなくて、この人何で早川先輩と叫び合ってたんスか!?」
「それはハヤカワが極限に熱い男だからだ!是非、我がボクシング部へ来てもらいたい!!」
「意味わかんねーっスよ!!つか早川先輩はバスケ部の部員っス!ね?早川先ぱ……早川先輩ー!!」
黄瀬は、先程まで早川が立っていた場所を見る。
だがそこにいたのは早川ではなく、白い消し炭であった。
「き、せ……あとは、頼ん、だ……」
「む!どうしたのだハヤカワ!!元気がないぞ!」
「あんたのせいっスよ!早川先輩が燃え尽きるほどって、アンタどんだけ熱いんスか!!」
「オレは極限に熱い男なのだ!」
「笹川殿はとても熱い方なのです」
「天然の魔窟なんスか、並盛って高校はー!!」
その頃三年生の教室では、笠松がキョロキョロと辺りを見回しながら、黄瀬の声が聞こえた気がしたんだが、などと呟いていたが、黄瀬はそんなことも知らずに元気に叫んだのだった。
「ツッコミ要員足りなすぎるっスー!!」
廊下に反響する黄瀬の声は、なり始めたチャイムの音に消されていったのだった……。