突撃!隣の浮気現場!!
「さて、こんなもんかぁ」
「うっわ……マジで容赦ねぇな。まあそんなところも良いんだけどな!」
「死ね」
パンっと手を払って言ったスクアーロ。
その目の前には、屈強な男達が折り重なって倒れていた。
二人が立っているのは薄暗い路地裏。
ほんの10分ほど前にそこに来た二人は、突然柄の悪い男達に絡まれた。
「お、良い女はっけ~ん!」
「ねぇねぇ、お姉さ~ん、オレ達と楽しいことしようぜ~?」
「カラオケ行こうぜカラオケ!」
「怖いこと何もないからさぁ~!」
「そーそー、オレ達と一緒に遊ぼーよぉ!」
男の一人がスクアーロの腕に手を伸ばす。
だが相手に掴まれるよりも前に、シャマルが間に入って阻止した。
「オイオイ、女の子に乱暴する気か?」
「ああ?なんだオッサンゴルァ!?」
「テメーに用はねぇんだよ!大人しく家に帰ってな!!」
「もうオッサンと呼ばれるのは良い。だがガキに舐められてスゴスゴと帰るような、ショボい男だと思うなよゴルァ!!」
「お前ら五月蝿い」
「「あ、すんません」」
そこからの展開は早かった。
シャマルがまず目の前の男を殴り、その後ろから襲い掛かってきた敵をスクアーロが蹴り飛ばす。
流石はヴァリアー現役作戦隊長と、伝説の殺し屋と呼ばれた男。
あっという間に男達を伸し、この屍の山を築き上げたのだった。
「怪我ないかぁ?」
「あるわけないだろ死ね」
「本当に怪我ないかどうか、オジサンが触診してあげるぜ?」
「丁重にご遠慮願う死ね」
「語尾が死ねになってるのは、オジサンの気のせいか?」
「気のせいだろくたばれ」
あまりにもぞんざいな返事をするスクアーロだが、シャマルはめげずに話し掛けている。
一方スクアーロは、しゃがんで伸した男達の服のポケットをまさぐり、何かを探しているらしい。
手帳や携帯、財布、その他諸々を取り出しながら、複雑な顔をしてそれを弄る。
「どうだ?出たか?」
「……恐らく」
「お、じゃあ行くか?」
「ああ、ま、行ってみるかぁ」
立ち上がったスクアーロは、男の持っていた物だろう、マッチの箱を宙に放り投げる。
それをシャマルがキャッチした。
「バー、インペラトーレ?」
「行くぞぉ」
スクアーロが片手を上げてヒラヒラと振る。
シャマルは持っていた箱を投げ捨て、その後を追う。
二人が去った後、その場に現れたのは綱吉達7人だった。
「……この人達、一体何者なの?」
「うーん、こりゃあ……」
「あらぁ……もしかして、マジにヤバい仕事してんのかしら~?」
「しし、見てみろよベイビッ!」
「あ!それ……!」
ベルが男の服の中から小さなビニール袋を取り出して綱吉に見せる。
中にはいかにも怪しげな白い粉が見える。
隣でごそごそと服を漁っていたロマーリオは、黒光りする銃を服の中から引きずり出す。
「売人だな。麻薬と銃の」
「うそっ!?じゃあまさかスクアーロ達……」
「元締めの所に行ったのかもな。もしかしたらさっきの映画館で絡んできた男も、コイツらと仲間かもしんねぇ」
「しし、んじゃオレらもさっさと行こーぜ。バー・インペラトーレだったっけ?」
「……急ぎましょう。よくわからないけど、嫌な感じがする」
シャマルの投げ捨てたマッチ箱を手に取り、にぃっと笑って言ったベルに頷きを返し、二人の去った方へと歩き出す。
一体なぜ二人が売人を襲い、その元締めの元へと向かったのか。
詳しい事情はわからないが、このまま二人だけで行かせるのはまずい。
綱吉の抱く確かな予感が、彼らの足を急がせていた。
「うっわ……マジで容赦ねぇな。まあそんなところも良いんだけどな!」
「死ね」
パンっと手を払って言ったスクアーロ。
その目の前には、屈強な男達が折り重なって倒れていた。
二人が立っているのは薄暗い路地裏。
ほんの10分ほど前にそこに来た二人は、突然柄の悪い男達に絡まれた。
「お、良い女はっけ~ん!」
「ねぇねぇ、お姉さ~ん、オレ達と楽しいことしようぜ~?」
「カラオケ行こうぜカラオケ!」
「怖いこと何もないからさぁ~!」
「そーそー、オレ達と一緒に遊ぼーよぉ!」
男の一人がスクアーロの腕に手を伸ばす。
だが相手に掴まれるよりも前に、シャマルが間に入って阻止した。
「オイオイ、女の子に乱暴する気か?」
「ああ?なんだオッサンゴルァ!?」
「テメーに用はねぇんだよ!大人しく家に帰ってな!!」
「もうオッサンと呼ばれるのは良い。だがガキに舐められてスゴスゴと帰るような、ショボい男だと思うなよゴルァ!!」
「お前ら五月蝿い」
「「あ、すんません」」
そこからの展開は早かった。
シャマルがまず目の前の男を殴り、その後ろから襲い掛かってきた敵をスクアーロが蹴り飛ばす。
流石はヴァリアー現役作戦隊長と、伝説の殺し屋と呼ばれた男。
あっという間に男達を伸し、この屍の山を築き上げたのだった。
「怪我ないかぁ?」
「あるわけないだろ死ね」
「本当に怪我ないかどうか、オジサンが触診してあげるぜ?」
「丁重にご遠慮願う死ね」
「語尾が死ねになってるのは、オジサンの気のせいか?」
「気のせいだろくたばれ」
あまりにもぞんざいな返事をするスクアーロだが、シャマルはめげずに話し掛けている。
一方スクアーロは、しゃがんで伸した男達の服のポケットをまさぐり、何かを探しているらしい。
手帳や携帯、財布、その他諸々を取り出しながら、複雑な顔をしてそれを弄る。
「どうだ?出たか?」
「……恐らく」
「お、じゃあ行くか?」
「ああ、ま、行ってみるかぁ」
立ち上がったスクアーロは、男の持っていた物だろう、マッチの箱を宙に放り投げる。
それをシャマルがキャッチした。
「バー、インペラトーレ?」
「行くぞぉ」
スクアーロが片手を上げてヒラヒラと振る。
シャマルは持っていた箱を投げ捨て、その後を追う。
二人が去った後、その場に現れたのは綱吉達7人だった。
「……この人達、一体何者なの?」
「うーん、こりゃあ……」
「あらぁ……もしかして、マジにヤバい仕事してんのかしら~?」
「しし、見てみろよベイビッ!」
「あ!それ……!」
ベルが男の服の中から小さなビニール袋を取り出して綱吉に見せる。
中にはいかにも怪しげな白い粉が見える。
隣でごそごそと服を漁っていたロマーリオは、黒光りする銃を服の中から引きずり出す。
「売人だな。麻薬と銃の」
「うそっ!?じゃあまさかスクアーロ達……」
「元締めの所に行ったのかもな。もしかしたらさっきの映画館で絡んできた男も、コイツらと仲間かもしんねぇ」
「しし、んじゃオレらもさっさと行こーぜ。バー・インペラトーレだったっけ?」
「……急ぎましょう。よくわからないけど、嫌な感じがする」
シャマルの投げ捨てたマッチ箱を手に取り、にぃっと笑って言ったベルに頷きを返し、二人の去った方へと歩き出す。
一体なぜ二人が売人を襲い、その元締めの元へと向かったのか。
詳しい事情はわからないが、このまま二人だけで行かせるのはまずい。
綱吉の抱く確かな予感が、彼らの足を急がせていた。