突撃!隣の浮気現場!!
次に二人が向かったのは、何の変鉄もないアクセサリーショップである。
今まで訪れている店のチョイスとしてはデートっぽいのだが、先程の行動を見る限り、ただ遊んでるだけとは思えない。
そもそもよく考えてみれば、あの、あの、スクアーロが仕事もせずに、ただ遊びにいく、という行動を取ったところからして、何か不自然に感じる。
「アクセサリーショップ……って、何する気なのかしら?」
「普通に商品を見てるようにしか見えないけどなぁ」
「あ、シャマルがピアス見てんのな」
「にやにやして気持ち悪ぃな」
スクアーロの様子は棚に隠れて見えなかったが、シャマルは小さなピアスを手に取るとレジへと向かう。
綱吉達のいるところからは見えづらいが、二人は会計を終えると直ぐに店を出てきた。
「スクアーロちゃーん♡このピアスオジサンからのプレゼント……」
「いらねぇ……」
「まぁまぁ着けるだけでもよぉ」
「うぜぇ」
スクアーロの受け答えがXANXUS化している。
それはともかく、嫌々ながらもシャマルに渡されたピアスを着けたスクアーロは、腕時計を見ると視線を尖らせた。
「そろそろ時間かぁ」
「もうそんな時間か……。ったく、乗れねぇなぁ」
「そういう約束だろうがぁ。しっかり付き合え」
「しゃーねー。スクアーロちゃんの頼みじゃあ、断れねぇしなぁ」
あまり乗り気で無さそうなシャマルを、スクアーロは引っ張って連れていく。
二人に見付からないように身を潜めながら、ディーノは呟く。
「約束……?」
スクアーロの口にした約束、というワード。
約束とは一体……?
「お前ら心当たりねぇのか?」
「うぅん……私も心当たりはないわぁ。スクちゃんって所属はヴァリアーなんだけど、基本的に単独行動が多いから、仕事の半分は私達知らないのよぉ……」
「ケッ、役に立たねぇな」
「しし、喧嘩売ってんの?」
「まあどっちにしろ、遊びでシャマルとつるんでる訳じゃねぇみたいだな」
ディーノは少し、ホッとしたようだった。
でも、直ぐに表情を引き締める。
スクアーロが、遊びにしろ、仕事にしろ、後でしっかりと話を聞いて、叱りたいと思う。
仕事の邪魔をする気はないけど、仲間にも何も言わないで、その上恋人をほっぽって、あんなすけこましと協力するなんて許しがたい。
というかなんで、寄りにも寄ってあのシャマルなんだ?
接点なんてほぼないだろうに。
「後で絶対に怒る。それまでは影からあいつらのことサポートするぞ」
「ディーノさん……はい!後で思いっきり叱ってやりましょう!!」
とりあえず、後で会ったら指輪とピアスは取り上げる。
そんな決意をして立ち上がったディーノとその他の6人は、二人を追ってゆっくりと移動し始めた。
そして彼らとは別の場所から、二人を見詰める影があった。
「……」
影は一人、無言で二つの背中を睨み付けて、人混みに紛れて後を追った。
今まで訪れている店のチョイスとしてはデートっぽいのだが、先程の行動を見る限り、ただ遊んでるだけとは思えない。
そもそもよく考えてみれば、あの、あの、スクアーロが仕事もせずに、ただ遊びにいく、という行動を取ったところからして、何か不自然に感じる。
「アクセサリーショップ……って、何する気なのかしら?」
「普通に商品を見てるようにしか見えないけどなぁ」
「あ、シャマルがピアス見てんのな」
「にやにやして気持ち悪ぃな」
スクアーロの様子は棚に隠れて見えなかったが、シャマルは小さなピアスを手に取るとレジへと向かう。
綱吉達のいるところからは見えづらいが、二人は会計を終えると直ぐに店を出てきた。
「スクアーロちゃーん♡このピアスオジサンからのプレゼント……」
「いらねぇ……」
「まぁまぁ着けるだけでもよぉ」
「うぜぇ」
スクアーロの受け答えがXANXUS化している。
それはともかく、嫌々ながらもシャマルに渡されたピアスを着けたスクアーロは、腕時計を見ると視線を尖らせた。
「そろそろ時間かぁ」
「もうそんな時間か……。ったく、乗れねぇなぁ」
「そういう約束だろうがぁ。しっかり付き合え」
「しゃーねー。スクアーロちゃんの頼みじゃあ、断れねぇしなぁ」
あまり乗り気で無さそうなシャマルを、スクアーロは引っ張って連れていく。
二人に見付からないように身を潜めながら、ディーノは呟く。
「約束……?」
スクアーロの口にした約束、というワード。
約束とは一体……?
「お前ら心当たりねぇのか?」
「うぅん……私も心当たりはないわぁ。スクちゃんって所属はヴァリアーなんだけど、基本的に単独行動が多いから、仕事の半分は私達知らないのよぉ……」
「ケッ、役に立たねぇな」
「しし、喧嘩売ってんの?」
「まあどっちにしろ、遊びでシャマルとつるんでる訳じゃねぇみたいだな」
ディーノは少し、ホッとしたようだった。
でも、直ぐに表情を引き締める。
スクアーロが、遊びにしろ、仕事にしろ、後でしっかりと話を聞いて、叱りたいと思う。
仕事の邪魔をする気はないけど、仲間にも何も言わないで、その上恋人をほっぽって、あんなすけこましと協力するなんて許しがたい。
というかなんで、寄りにも寄ってあのシャマルなんだ?
接点なんてほぼないだろうに。
「後で絶対に怒る。それまでは影からあいつらのことサポートするぞ」
「ディーノさん……はい!後で思いっきり叱ってやりましょう!!」
とりあえず、後で会ったら指輪とピアスは取り上げる。
そんな決意をして立ち上がったディーノとその他の6人は、二人を追ってゆっくりと移動し始めた。
そして彼らとは別の場所から、二人を見詰める影があった。
「……」
影は一人、無言で二つの背中を睨み付けて、人混みに紛れて後を追った。