突撃!隣の浮気現場!!
二人が訪れたのは、小洒落た街角の喫茶店だった。
そう言えば、丁度昼時である。
お腹へったのな……、という山本の呟きに合わせるように、綱吉の腹の虫がぐぅっと鳴いた。
だが尾行というのは、腹が減ろうが何があろうが、続けなければ意味がない。
「……美味しそうだな」
よって綱吉は今にも涎を垂らしそうな顔をして、テラス席に座った二人の昼食風景を見ている事しか出来ないのであった。
それを見かねて、ロマーリオが提案をする。
「仕方ねぇな、まとめてなんか食い物買ってくるか。ボス、ちょっと行ってくるな」
「おう!任せたぜロマーリオ!」
ロマーリオがどこか……恐らくコンビニ、に駆けていく。
それを笑顔で見送ったディーノ。
綱吉も途中まで、昼食にありつけることを喜び、笑顔で見送っていたが、ふと気付いた。
ロマーリオがいなくなったディーノが、どうなるのかと言うことを……。
「……はっ!ディーノさん!?」
「ん?どうしたツナ?」
「オレ達から離れちゃ駄目ですからね!?」
「ん?おう?」
さりげなく、何故かディーノの足元にあるバナナの皮を退かしながら、ツナは後悔した。
ロマーリオさん行かせるんじゃなかった!!
「しし、んなこたどーだって良いけどさ、何かスクアーロ、変な顔してね?」
「は?……本当だ。まさか何か嫌なこと言われたとか……!」
「やぁねぇ、あれはどう見ても『シャマルの癖に何でこんなに美味い店知ってんだ』って理不尽にイラついてる時の顔よぉ~♪」
「いや、あの顔は『こんなことしてる間にも書類が山を築いてるんだろうな』って心底うんざりしている時の顔なのな!」
「しし、『シャマルなんぞに金と時間を費やすくらいなら、休み返上で仕事したかった』って時の後悔の顔だろ」
「もう全部を合わせてのあの顔で良いんじゃない?」
どっちにしろ良い感情を抱いている訳では無さそうだ。
何故かはしゃぎ始めた3人に、呆れてため息を吐いたツナ。
しかし彼の横で黙って見ていた獄寺が突然動き出した。
彼は口に手を当てて、いつもよりも低い声を出す。
「『いやぁ、今日はスクアーロちゃんに会えて良かったぜ~。……オレ達UMA調査団はなかなか集まることが出来ないからな』」
シャマルの口に合わせて、おかしな事を言い始める。
いわゆるアテレコ。
そしてそんな獄寺に、ベルが乗っかる。
「『ふん、そんなくだらねぇ感想はいらねぇ。さっさとこれまでの調査結果を報告しろぉ。(裏声)』」
「『ひっでーなぁ、もっと喜んでくれたって良いだろ?……で、調査結果だ。イタリアでついに本物の宇宙人を捕獲したらしい。だが……』」
「『まさか……捕獲したのは奴らか?(裏声)』」
「『そう!宇宙人と交流し、地球外の技術を取り入れて世界征服を企む秘密組織、ジャ・アーク!』」
「『まさか奴らが動いてたとはなぁ。ならば一刻も早く宇宙人を助け出してやらねぇとまずい……。いくぜシャマル。あの地平線の向こう側へ……!(イケボ)』」
「そんなことやってる間に二人移動し始めてるから。行くよ獄寺君」
「うっす、10代目!!」
キャラがブレブレである。
その上声が全く似てない。
ベルに至っては真似する気がない。
だが何故かアテレコはピッタリと合っていて、それが綱吉の冷たい視線の一因となっていた。
結局二人の話の内容は不明のまま、次の場所へと向かっていった。
……ロマーリオはまだ帰ってこない。
そう言えば、丁度昼時である。
お腹へったのな……、という山本の呟きに合わせるように、綱吉の腹の虫がぐぅっと鳴いた。
だが尾行というのは、腹が減ろうが何があろうが、続けなければ意味がない。
「……美味しそうだな」
よって綱吉は今にも涎を垂らしそうな顔をして、テラス席に座った二人の昼食風景を見ている事しか出来ないのであった。
それを見かねて、ロマーリオが提案をする。
「仕方ねぇな、まとめてなんか食い物買ってくるか。ボス、ちょっと行ってくるな」
「おう!任せたぜロマーリオ!」
ロマーリオがどこか……恐らくコンビニ、に駆けていく。
それを笑顔で見送ったディーノ。
綱吉も途中まで、昼食にありつけることを喜び、笑顔で見送っていたが、ふと気付いた。
ロマーリオがいなくなったディーノが、どうなるのかと言うことを……。
「……はっ!ディーノさん!?」
「ん?どうしたツナ?」
「オレ達から離れちゃ駄目ですからね!?」
「ん?おう?」
さりげなく、何故かディーノの足元にあるバナナの皮を退かしながら、ツナは後悔した。
ロマーリオさん行かせるんじゃなかった!!
「しし、んなこたどーだって良いけどさ、何かスクアーロ、変な顔してね?」
「は?……本当だ。まさか何か嫌なこと言われたとか……!」
「やぁねぇ、あれはどう見ても『シャマルの癖に何でこんなに美味い店知ってんだ』って理不尽にイラついてる時の顔よぉ~♪」
「いや、あの顔は『こんなことしてる間にも書類が山を築いてるんだろうな』って心底うんざりしている時の顔なのな!」
「しし、『シャマルなんぞに金と時間を費やすくらいなら、休み返上で仕事したかった』って時の後悔の顔だろ」
「もう全部を合わせてのあの顔で良いんじゃない?」
どっちにしろ良い感情を抱いている訳では無さそうだ。
何故かはしゃぎ始めた3人に、呆れてため息を吐いたツナ。
しかし彼の横で黙って見ていた獄寺が突然動き出した。
彼は口に手を当てて、いつもよりも低い声を出す。
「『いやぁ、今日はスクアーロちゃんに会えて良かったぜ~。……オレ達UMA調査団はなかなか集まることが出来ないからな』」
シャマルの口に合わせて、おかしな事を言い始める。
いわゆるアテレコ。
そしてそんな獄寺に、ベルが乗っかる。
「『ふん、そんなくだらねぇ感想はいらねぇ。さっさとこれまでの調査結果を報告しろぉ。(裏声)』」
「『ひっでーなぁ、もっと喜んでくれたって良いだろ?……で、調査結果だ。イタリアでついに本物の宇宙人を捕獲したらしい。だが……』」
「『まさか……捕獲したのは奴らか?(裏声)』」
「『そう!宇宙人と交流し、地球外の技術を取り入れて世界征服を企む秘密組織、ジャ・アーク!』」
「『まさか奴らが動いてたとはなぁ。ならば一刻も早く宇宙人を助け出してやらねぇとまずい……。いくぜシャマル。あの地平線の向こう側へ……!(イケボ)』」
「そんなことやってる間に二人移動し始めてるから。行くよ獄寺君」
「うっす、10代目!!」
キャラがブレブレである。
その上声が全く似てない。
ベルに至っては真似する気がない。
だが何故かアテレコはピッタリと合っていて、それが綱吉の冷たい視線の一因となっていた。
結局二人の話の内容は不明のまま、次の場所へと向かっていった。
……ロマーリオはまだ帰ってこない。