『え！ディーノさん日本に来てくれるんですか？』
「おう！ちょっと片さなきゃなんねー仕事はあるけど、すぐにツナ達と会えるぜ！」
『そうなんだ！待ってます！山本達にも知らせておきますね！』
「ん、頼んだぜツナ！」

イタリア、とある空港にて、ディーノが電話越しにそんな会話を交わしていた。
これから日本へと向かうらしい。


　＊　＊　＊


「おいカスザメ、ジェット機を用意しろ。あと幹部を全員連れてこい」
「あﾞあ？」
「日本に行くぞ」
「……ああ、あの組織潰すのかぁ」
「わかったらさっさと行けカス」

コクリと頷き、スクアーロはXANXUSの執務室を出ていく。
彼らもまた、日本に用事があるようだ。


　＊　＊　＊


「んー暇だな～、暇すぎて溶けちゃいそうだよ～♪」
「だからって僕の家に押し掛けるのは止めてくださいよ！」
「良いじゃない、ねーブルーベル？」
「そーよ！私達がどこにいようと私達の勝手でしょ！」
「僕の勝手はどうなるの!?」
「あ！良いこと思い付いた♪色々持って明日綱吉クンの家に行こ♪」
「え……な、何する気なんですか!?」
「ひーみーつ♪」

白蘭達は、何か良からぬことを企んでいるようだ。
彼らも、綱吉の家へと向かうつもりらしい。


　＊　＊　＊


「……あ、ツナ君のノート……」
「間違えて持ってきてしまったの？」
「そうみたい……」
「結局ちょうど良いぞ炎真！明日は沢田の家で笹川と勝負する予定があるのだ！」
「おいらも、明日はランボさんと遊ぶつもりなんだー」
「オレも山本と」
「明日もいつも通り獄寺君をストーキングする予定だヨ☆」
「……私も着いていこう」
「んじゃーオレちんも行こうかな～♪」
「じゃあ、明日はみんなでツナ君家に行こうか」

シモンファミリーの者達は、下宿先の民宿でのんびりと寛ぎながら会話をしている。
彼らも翌日に、綱吉の家へと行くようだ。


　＊　＊　＊


「……なに？ガットネロが日本に？」
「らしいれすよ」
「どうやら最近勢力を伸ばしている組織を潰しに来るようです」
「ああ、あのツマンナイ組織ねー。ヴァリアーってのも大変なのね」
「鮫の人、来るんだ……」
「クフフ……、これは嫌がらせと暗殺の絶好のチャンスですね……」
「骸さんも物好きれすねー」
「鮫の人に、毎回会いに行ってる……」
「クフッ!?そんなんじゃありません！ク……明日こそは奴の息の根を止めて見せますよ!!」

息を巻く骸を、暖かい目で見詰める黒曜のメンバー達。
彼らはヴァリアー……いや、スクアーロに用があるらしい。


　＊　＊　＊


「面白いことになりそーだぞ」

ニヒルな笑みを浮かべたリボーンは、明日起こるだろうことを思い描いて、一人準備を始めていたのだった。