10年後
「う、嘘だ……!」
「な、なんでてめーが……!?」
ツナ、獄寺の二人は、驚愕に体を震わせ、その場に立ち尽くしていた。
それもそのはず、目の前には有り得ない光景が広がっていたのだから。
「あ、スクアーロさん!そこのお皿取ってもらっても良いですか?」
「お゙ぅ」
「がはははー!遊べ白髪ー!!」
「うるせーぞガキぃ!そこの食器並べたら考えてやるぜ!!」
「ランボさんにかかればそんなのあっという間だもんねー!」
「割るなよぉ!!」
馴染んでいる。
あのスクアーロが……、女性陣に馴染んで家事してる……。
つーかスクアーロって山本と修業してるんじゃ!?
「ね、寝過ごしたのなっ!!」
「おせーぞ山本ぉ!!もう夕飯だぁ!」
どうやら山本が寝過ごしたらしかった。
いや、でもだからって、なんでスクアーロが料理?
正直いってイメージがない。
「うわぁ、美味しそう!!」
「早く並べましょう!!」
「驚いたわ。あなた、料理出来たのね」
「……一人暮らしも長いからなぁ」
遠い目で空を見たスクアーロに、何だかちょっと意外な感じがする。
ヴァリアーってでっかい屋敷に住んでて、メイドとかに世話してもらってるんだと思ってたから。
ツナと同様のことを思ったのか、ビアンキも同じようなことを聞いていた。
「ヴァリアーならメイドくらいいるでしょう?」
「任務先の国にまではいねーだろ。それに、ゆりかごの後は、しばらく一人で活動してたしなぁ」
……うん?あれ?
一人で活動してたって……、
「スクアーロ、お前フリーの時期があったのか?」
「リボーン!?いつの間に!!」
「ずっといたぞダメツナが」
「ゲフッ!!」
また理不尽なーっ!!!
なんで気付かなかっただけで殴られなきゃならないんだよ!!
「ツナがダメだからだぞ」
「オレの考え読むなっ!!」
「ツナ君、ご飯の準備できたよ?」
「あっ!今行く!!」
京子に急かされ、席に着いた。
全員で手を合わせる。
スクアーロまで手を合わせてるのが笑えた。
「んー!久々の白米は美味いのなー!」
「この肉も極限美味いぞ!!」
「確かに……悪くねーな」
「うん、美味しいよ!でもこれ、何の肉なの?」
食卓においてあった、お肉の煮物。
とろとろに煮込んであって、口当たりもあっさりしていて美味しい。
しかし、肉の話題が出た瞬間、隣の席から物音が消えた。
「……山本?」
「なあ、その料理って誰が……?」
「あ、これ?スクアーロさんが作ってくれたの!!」
「凄いんですよ!とっても手際が良いんです!!」
「そうね、中々のものだったわ。認めてあげても良いかしらね」
珍しくビアンキまでもが誉める中、山本は何か悟ったような遠い目をして、何故かもう一度手を合わせて頂きます、という。
「山本?」
「おい、野球バカ!この肉何なんだ?」
「……うさぎ」
「……ん?」
「うさぎなのなー。しかも、捌きたてホヤホヤの。つーか、オレが捌いた、うさぎ」
場に、沈黙が降りた。
全員の瞳がスクアーロに向く。
山本とスクアーロ、リボーンの箸だけが動いている。
え、うさぎって、あのうさぎ?
ぴょんぴょん跳ねる、アノ?
「……意外とうめーだろ?」
「まあ、うさぎを食う文化は日本にもあったはずだしな」
「今朝捕ったうさぎ……、茶色かったのなー」
全員の目が同じことを語っていたのが印象的だった。
二人とも一体、何の修業してたのっ!!?
その後、女性陣はあまり気にせず食べてた。
オレ達はなんか、うん、食欲がなくなったとだけは言っておくよ。
「な、なんでてめーが……!?」
ツナ、獄寺の二人は、驚愕に体を震わせ、その場に立ち尽くしていた。
それもそのはず、目の前には有り得ない光景が広がっていたのだから。
「あ、スクアーロさん!そこのお皿取ってもらっても良いですか?」
「お゙ぅ」
「がはははー!遊べ白髪ー!!」
「うるせーぞガキぃ!そこの食器並べたら考えてやるぜ!!」
「ランボさんにかかればそんなのあっという間だもんねー!」
「割るなよぉ!!」
馴染んでいる。
あのスクアーロが……、女性陣に馴染んで家事してる……。
つーかスクアーロって山本と修業してるんじゃ!?
「ね、寝過ごしたのなっ!!」
「おせーぞ山本ぉ!!もう夕飯だぁ!」
どうやら山本が寝過ごしたらしかった。
いや、でもだからって、なんでスクアーロが料理?
正直いってイメージがない。
「うわぁ、美味しそう!!」
「早く並べましょう!!」
「驚いたわ。あなた、料理出来たのね」
「……一人暮らしも長いからなぁ」
遠い目で空を見たスクアーロに、何だかちょっと意外な感じがする。
ヴァリアーってでっかい屋敷に住んでて、メイドとかに世話してもらってるんだと思ってたから。
ツナと同様のことを思ったのか、ビアンキも同じようなことを聞いていた。
「ヴァリアーならメイドくらいいるでしょう?」
「任務先の国にまではいねーだろ。それに、ゆりかごの後は、しばらく一人で活動してたしなぁ」
……うん?あれ?
一人で活動してたって……、
「スクアーロ、お前フリーの時期があったのか?」
「リボーン!?いつの間に!!」
「ずっといたぞダメツナが」
「ゲフッ!!」
また理不尽なーっ!!!
なんで気付かなかっただけで殴られなきゃならないんだよ!!
「ツナがダメだからだぞ」
「オレの考え読むなっ!!」
「ツナ君、ご飯の準備できたよ?」
「あっ!今行く!!」
京子に急かされ、席に着いた。
全員で手を合わせる。
スクアーロまで手を合わせてるのが笑えた。
「んー!久々の白米は美味いのなー!」
「この肉も極限美味いぞ!!」
「確かに……悪くねーな」
「うん、美味しいよ!でもこれ、何の肉なの?」
食卓においてあった、お肉の煮物。
とろとろに煮込んであって、口当たりもあっさりしていて美味しい。
しかし、肉の話題が出た瞬間、隣の席から物音が消えた。
「……山本?」
「なあ、その料理って誰が……?」
「あ、これ?スクアーロさんが作ってくれたの!!」
「凄いんですよ!とっても手際が良いんです!!」
「そうね、中々のものだったわ。認めてあげても良いかしらね」
珍しくビアンキまでもが誉める中、山本は何か悟ったような遠い目をして、何故かもう一度手を合わせて頂きます、という。
「山本?」
「おい、野球バカ!この肉何なんだ?」
「……うさぎ」
「……ん?」
「うさぎなのなー。しかも、捌きたてホヤホヤの。つーか、オレが捌いた、うさぎ」
場に、沈黙が降りた。
全員の瞳がスクアーロに向く。
山本とスクアーロ、リボーンの箸だけが動いている。
え、うさぎって、あのうさぎ?
ぴょんぴょん跳ねる、アノ?
「……意外とうめーだろ?」
「まあ、うさぎを食う文化は日本にもあったはずだしな」
「今朝捕ったうさぎ……、茶色かったのなー」
全員の目が同じことを語っていたのが印象的だった。
二人とも一体、何の修業してたのっ!!?
その後、女性陣はあまり気にせず食べてた。
オレ達はなんか、うん、食欲がなくなったとだけは言っておくよ。