終章・群青の鮫
ディーノの体に毛布を掛けてやったとき、スクアーロは彼の服の胸ポケットに携帯電話が入っているのを見付けた。
髪を切って、それを机の上に置いた後、徐にその携帯電話を取り出して、カメラを起動する。
ディーノの寝顔の隣に自分の顔を並べて、シャッターを切る。
取れた写真を確かめて、少し操作をしてから、それをまた胸ポケットに戻す。
「……行ってきます」
ディーノの携帯電話には、1枚の画像が増えていた。
眠るディーノの隣で、短い銀髪に手を当てて、それはそれは幸せそうに笑うスクアーロの写真。
そして携帯電話のメモ欄の中に、短い言葉が加えられていた。
『短いのもなかなか似合うだろ?』
ディーノがその画像とメモを見付けたのは、それから少し後の事だった。
髪を切って、それを机の上に置いた後、徐にその携帯電話を取り出して、カメラを起動する。
ディーノの寝顔の隣に自分の顔を並べて、シャッターを切る。
取れた写真を確かめて、少し操作をしてから、それをまた胸ポケットに戻す。
「……行ってきます」
ディーノの携帯電話には、1枚の画像が増えていた。
眠るディーノの隣で、短い銀髪に手を当てて、それはそれは幸せそうに笑うスクアーロの写真。
そして携帯電話のメモ欄の中に、短い言葉が加えられていた。
『短いのもなかなか似合うだろ?』
ディーノがその画像とメモを見付けたのは、それから少し後の事だった。
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