戸惑い

ブ「だが、ミランダそうなるとお主大丈夫なのか?」

ミ「え?」

ブ「どう考えてもこの船で日本まで最低5日はかかる
それまで発動し続けるつもりか?」

ラ「そ、そうさ 活動しながらなんて寝れねえじゃん」

ミ「ああ、眠れないの得意なの私
失業し続けた時とか、自分のダメさについて考えてたら10日くらい眠れなかったことあるもの
それに、今日も初仕事の緊張で寝れなくて3日ぐらい寝てないから大丈夫よ」
とにこやかに答える

全『え…それって大丈夫なのか…?』

一方その夜アレンは目を覚ましイノセンス再生のため激闘が始まるところだった

船で大抵が寝静まるなかフェインは看板に出ていたーーーー
フ「AKUMAさん、こちら、へ.....」

金色の虚ろな目をして夜空に呟く

リ「フェイン、眠れないの?」

リナリーが階段を上がってくる
はっ と意識が戻り、リナリーを振り返るころには目の色も黄土色に戻っていた

フ「あら、私…すみません、寝ぼけていたのかもしれませんわ」
『私いつ出てきたのかしら…』

リ「そう。私も寝れなくてね 大丈夫かな、アレン君…」

フ「一体何があったのですか…?
聞いても良ければですが…」

リ「それが…」
事の顛末を聞き驚く

フ「それはそれは…
でも…きっと大丈夫ですわ、無理してないといいですわね」

リ「!確かにアレン君は無茶しそう…伝えられたらな…」

フ「きっと思いは届いていますわ....」

また次の日引き続き船は江戸に向かっていた
アニタ「これならあと2日くらいで日本へ着けそう」

と明るい顔をしているアニタのところへリナリーがやってきた
リ「あの、アニタさん 髪を留めるものないですか....?」

するとアニタは木箱を取り出し、椅子に座るよう促した
髪にとめられたのは金色の髪留め

ア「これ、母の形見なんだけどどうかしら」

リ「えっいいんですか そんな大切なもの..」

アニタ「いいよ、私が18になったら譲り受ける約束だったんだけど、その前に母がAKUMAに殺されしまってなんだかつけられなくなったの」

リ「そうなんですか、、、アニタさんのお母さんも教団のサポーターだったんですよね?」

アニタ「ええ、そうよ クロス元帥に一目惚れして
単純よね」

リ「そうだったんですか」
リナリーが恥ずかしそうにする

アニタ「でも、どうして好きになったのか最後まで教えてくれなかったなぁ」

リ「え?」

アニタ「人のこと言えないけどね
あたしもあの人のために何かしたくて、こうしてるわけだもの」

リ「何か…したくて
クロス元帥が生きてると信じてますか?」

アニタ「信じてます。それだけが私の力だから」

リ「アニタさん…」
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