戸惑い

ブ「目を覚ませ、バカもんが! 」
ブックマンだけの言語で話す

ラ「なんでさ、パンダ オレ別に間違ったことなんか..」
バシッと叩かれ胸ぐらを掴まれる

ブ「神の使徒にでもなったつもりか
「お前はブックマンの継承者であり、それ以外の何者でもない」
いかなることにも傍観者であれと教えたはずだが?

歴史の裏には戦争があり、戦争があるから歴史は動く
ブックマンはその戦いの中に身をおき、何にも属さず何にも囚われない目で全てを公平に記録する存在

戦争にはまるな 我らは記録のためにたまたま教団にいるだけだ、目的を忘れるなラビ」

ラ「…分かったさ 悪ぃ、パン…」
バシバシ、バシバシ、グルンバシッ
平手打ちを4回ほど、さらに一回転して背中を強めに叩いた 振り返って

ブ「まあそれに、わしには時の破壊者と予言された小僧が死んだとはとても信じられん
室長殿に頼み込んでクロス部隊に入れてもらったのはあの小僧に興味があったからだ
“時の”とはある人物を指しているのではないかと
時...千年...アレン・ウォーカーは千年伯爵を倒すものではないだろうか
ならばこんなところで死ぬはずはない」
と言って微笑む

フ「治療に専念しないといけないというのもありえますね」

リナリーの顔も少し晴れた
すると扉を叩く音が
アニタ「エクソシスト様、どうかなさいましたか? 先程から物凄い音が聞こえているのですが」

と扉を開けてアニタとマホジャが目にしたのは割れた窓ガラス
マホジャが物凄い怒りのオーラを放つ

ブ・ク「こいつがやりました」

ラビを指さす

ラ「ごめんなさい...!」

マ「はあぁん?」

ラ「ごめんなさい ごめんなさい ごめんなさい ごめんなさい!!!」

ミ「大丈夫ですよ、ほら窓を見て」
窓がみるみる割れる前に戻っていく

マ「勝手に治るのか!」

ミ「はい、私が発動している間は現実の時間に侵されません 常に最善の状態になるようになっています
それに私たちや乗組員も発動している間はどんな傷を受けても回復します」

それを聞いて皆が目を見張る
マ「便利な能力だな」

ミ「いいえ、結局は仮初の能力です。
もし、この船で戦闘になったら無茶しないでください
本部で私が学んだことはシンクロ率を高めて発動時間を長くすること
私が発動を解けば全て現実の時間に戻ります
私の能力は死者の時間を戻すことはできません」

アニタ「分かりました、皆に伝えておきます」
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