戸惑い

フ「でも、江戸に行かなくてはなりませんね....」

ブ「うむ、船員の治療も大方できたからな 回復を待って出航だろう
元帥も同じことにあったのかもしれぬ、急がなくては」

船を降りリナリー達の帰りを待つ3人

船を降りて見てみるとかなりの損傷で今朝までの戦いがどれだけ大変だったから改めて思い知った

帆は焼け、あちこちに穴も空いている

リナリーとラビが暗い表情で帰ってきた ティムキャンピーはいるが、アレンがいない

するとリナリーに声をかける男が
ウォ「お待ちしておりました、リナリー様」

リ「あなたはアジア支部の....」

ウォ「ウォンと申します。取り急ぎ支部長からの伝言をお伝えするため参りました」

ラ「伝言?」

ウォ「こちらの部隊のアレン・ウォーカーは我らが発見し、引き取らせていただきました」

リ「本当に?」

ウォ「はい」

リ「彼は無事なの!?お願い今すぐ会わせてウォンさん!」

ウォ「あなた方は今すぐ出航なさってください」

リ「え?」

フ「それは…」

ウォ「アレン・ウォーカーとはここ中国でお別れです」

リ「お別れ……アレン君は死んだってこと?」

ウォ「辛いとは存じますが、お察しください」

リ「!!……」言葉もなく、目を見開く

ラ「リナリー、お前もティムの記録を見ただろ
あの時点でどの道アレンはエクソシストじゃなくなった
俺たちは進まなきゃならないんだ」
やつれた顔で言う

フ『ティムキャンピーが…?一体何を見たというのかしら…
アレンさんは死んだ…?』

アニタ「ですが…」

ウォ「んん?」

アニタ「私どもの船は昨晩の戦いでかなりやられました
今すぐはとても....修理には相当かかります」

ウォ「心配ご無用、本部から新しいエクソシストが来ております
彼女がいれば出航できるでしょう」

そう言って現れたのは
ウォ「彼女、ミランダ・ロットーなら」
ミランダだった

ラ「ミランダ・ロットー…」
足場が崩れ地面に転がるミランダ

皆が 大丈夫か……と見守る中
起き上がり、笑って誤魔化す
ミ「皆さん、少し下がっていてください」

船に向かって小さく頷き、息を吐く

ミ「タイムレコード、イノセンス発動!
これより私の発動停止まで秩序をロストし、時間を回復します
リカバリー!!」

帆の上に大きなレコードが出現し、船まぁみるみるうちに出航前の状態になった

ミ『よかった、できた....』

ふと振り返ると皆が驚愕の表情でミランダを見ている
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