戸惑い

リナリーはコムイと電話をしていた
コ「メイリンは無事村に着いたとファインダーから連絡があったよ」

リ「そう....ごめんなさい
仲間が欲しい時なのに、適合者のイノセンスを奪われてしまって...」

コ「リナリーは悪くないよ。元々の任務はクロス元帥を見つけることだったんだから」

リ「...うん」

コ「それでついに分かったよ、クロス元帥の居場所が」

リ「!アレン君!!」

コ「もしもし?リナリーぃ?」

すでにアレンのところに駆け出していて声は届かなかった

そしてーーーー 舟で広州を目指していた
ラビが竿で舵を取っている

ア「ついに師匠と再開かー、嬉しいような悲しいような...。!」

リ「どうしたの?」

ア「なんか今視線を感じたような...パンダかな?」

リ「アレン君、中国ならどこにでもパンダがいると思ってるでしょ。

ア「え?」

リ「いないよ」

ラ「あー!ここにもパンダが!!」

リ「ラビ…それ」

ク「もう聞き飽きたである」

ブ「未熟者が」
こんなやり取りをしながら広州についた

ブックマンとクロウリー、フェインがお茶を飲んでいると

ラ「こんなところで何にしてるさ!クロス元帥はまだ先...」

ブ「急いては事を仕損じる。まず心の落ち着きを取り戻すのが肝心」

フ「ここまでくればクロス元帥いる場所までは目と鼻の先
焦ることはないですわ」

ラ「って!疲れただけだろ!」

ア「まあいいじゃないですか」

ラ「アレーン、お前…
本当はクロス元帥と会いたくないって思ってるだろ」

ア「え! いや、えっと...」

リ「とにかくせっかく広州まで来たんだから、ちょっと回ってみましょうよ、ね?」

アレン、ラビ、リナリー街の散策に出かけ、フェイン、ブックマン、クロウリーの3人はその場に留まることにした

ティムキャンピーが猫に攫われ、アレン達が追いかけている頃フェイン達は烏龍茶の後にプーアル茶を楽しんでいた

フ「お二人とも、お茶と一緒にいかがです?」

そう言ってフェインが差し出したのは月餅(中国の饅頭)
ブ「おお、分かっておる ラビとは大違いじゃな」

ク「気が利くである」

フ「お茶とあうものと聞いたら、これを勧められたので
食べるの初めてですの、楽しみですわ」
ゆっくりとお茶とともに味わう

ク「美味しいである」

フ「甘いものと苦いものの組み合わせは、どこも同じなのですね」
3人でほっこりしているとガラガラガラと塀が崩れた
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