フェイン・キュアー

帰りの馬車にて
ユ「姫様大丈夫でしたか…?」

フ「ええ、ユクラ大丈夫よ
初めて見る仕組みであったり、人だったりで驚いたけれど」

ユ「そうですよね、私はなんだか疲れてしまいました…
姫様は立派でしたよ」

フ「ありがとう
でも分かるわ、1番上の人がなんだか不安よね…
私も少し疲れてしまったわ」

ユ「はい…
あと施設も自分たちで使うことが基本になっていて、姫様は大丈夫かと心配になってしまいました」

フ「そうね私も心配よ、部屋は本当に部屋かと思うほど個室が小さかったもの…
広いところにしてもらえるようお父様には言うけれど、これはかなり訓練が必要そうだわ」

ユ「頑張りましょうね、姫様」

フ「えぇ」

そうしてフェインは両親の待つ家に帰りついた
父「待っていたよフェイン。」
母「無事に帰ってきて安心したわ」
父 「何か危ないことはなかったかい?」
フ「何もなかったですわ。目立たない格好でしたもの」

父「よかった。本題だが…エクソシストだったのかい?」

フ「えぇ…」
方伯と元王女がため息を吐く

父 「そうか…いきなりで悪かったね 驚いたことだろう」

フ「えぇ、まあ…。
そのエクソシストというのが何かなのかもまだあまり分かりませんし…」

父「それは今から教えていくから分かるだろう
そして12歳になった時に教団に行ってもらうつもりなんだが…
行きたくないのならそれでも構わないよ」

フ「ありがとうございますお父様
今のところ大きな問題はなさそうですわ

ただ…個人の部屋として案内された女性の個室階がずいぶん手狭でしたので、もっと大きい部屋を使わせてもらえるよう依頼していただきたいですわ」

母「そんなに狭いところだったの?
軽く見られているのかしらね、困るわ」

父「それは良くないな、要望に付け足しておこう」

フ「お願いいたします」

父「では教団との調整に入るからな
これから本来教えることのない生活術や護身術や剣術なども追加で学ぶが無理のないようにな」

フ「恐れ入ります、励みますわ」

『こんな風に気遣ってくれるお父様やお母様もいるんですもの、きっと大丈夫…
でもエクソシストってそんなに大変なのかしら
各地に赴くとは聞いたけれどどんなことをするのか想像がつかないわ』

母「慣れない旅で疲れたでしょうから、しばらくはゆっくり休んでいいわ」

フ「恐れ入ります では、失礼いたします」

ユ「失礼いたします。」

その後フェインは久々に布団に寝られる嬉しさを噛み締めながら床に就いたのだった
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