長旅

夕方になり、無線でラビ達と報告をしあう

リ「えぇ、それじゃあ明日も気をつけて」
無線を切る

ア「あちらも収穫はなしですか...」

リ「でも日が落ちたら調査を始めるって言ってたし、私達も頑張りましょう」

フ「そうですわね」

同じ頃湖ではラビとクロウリーが調査を始めようとしていた
するとブックマンが突然
ブ「湖の調査はお前たち2人でやれ、私は街に戻る」

といって去ってしまった
そんなラビとクロウリーを見つめるAKUMA(レペル2)2体の姿があった

ルル=ベルさまが一行をつけているため、怪奇現象がイノセンスかもしれないと見張るよう伝えていたからだった

1体は龍のような姿になり、夜になった街へ飛んでいった
そのAKUMAリナリーたちのところへ走るメイリンを発見し、静かに後をつけるのだった

フェインとリナリーが宿で過ごしているとノックをする音が聞こえた
リ「アレン君?」

メ「開けてください、お願いします!」

扉を開けると朝の女の子が入ってきた

フ「あなたは...」

メ「はじめまして。私、メイリンと申します」

リ「私、リナリーよ」

フ「フェインと申します」

リ「どうぞ中へ」

リ「あなた、占い師よね?どうしたの?」

メ「あの、おじいさまは私を心配してくれて
それで皆さんあんな風に追い返してしまって...」

リ「気にしないで。でも、どうして会いに来てくれたの?」

なんだかとても不安そうである
メ「あの、私!町のことが心配で...水がなくなってしまって
私、占いで街のみんなに喜んでもらうのが好きで!
なのに…今の街はみんなが困ってて」

フ「もしかして水がなくなった原因が分かるのですか?」

メ「あ、あの!いえ...」

フ『なんとも要領を得ませんわね...』

リ「ね、ねぇ!あなた占い師なんでしょ?」

メ「はい、リナリーさん」

リ「リナリーでいいわ」

メ「はい、リナリー」

リ「なんでも当たる占い師なら、占いで水がなくなった原因を探せば…」

そういうと目をうるませた
メ「私、もう占いはできないんです」

リ「どうして?」

メ「占いをするのに必要な水晶玉がないんです」

リ「!」

メ「私とおじいさまで捨てたんです」

リ「いつ?どこに?」

メ「ひと月前に湖に…」

リ「ひと月前…まさかそれが奇怪現象の原因?」

フ「水晶玉がイノセンスかもしれませんわね」
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