長旅

一行はまた旅を続けていた
ただなかなか次の街にたどり着かず疲れきっていた

ア「ほんとにこっちであってるんですか....」

ク「疲れたである」

ラ「なんつーか遠すぎ...」

リ「みんな...頑張って..」

ブ「ふぅ...」

フ「幸か不幸か合言葉の出番もありませんしね…
?....あれは...」

ラ「街さぁ!!水が飲めるー」

ア「わーい! ご飯だあぁ」

皆それぞれ駆け出し、ブックマンとフェインだけが残った

フ「みなさん、なんて体力のある...」

ブ「全く…ラビも落ち着きが足りんのぅ」

ブ「それよりこれを見てみよ」

フ「これは…!」
横目には水の流れない川があった

ラ「とうちゃーく!!ってあれ?」

リ「誰もいないわ...」

ア「まさかゴーストタウン...?」

ラ「そんなぁそれじゃあ意味無いさぁ!」

遅れて到着したブックマンとフェイン

ブ「この街様子がおかしいぞ」

ラ「どういうことさ?」

フ「水が流れていないのです」

ア「え?」

ブ「見たところこの街は街の周りや中に用水路があるようじゃ
だが水が全くない」

リ「一体どうして....」

男「あなたたちは旅の方ですか」

ア「あ!この街にも人がいたんですねよかった〜」

フ「突然すみません
おそれいりますが、水が流れていないことについて何かご存知ではないですか?」

男「ああ...まぁ中に入って話しましょう」

男「すみません、こんなものしか用意できなくて...」
家に招き入れてもらい、一行をもてなしてくれていた

大皿に料理が1品、6人で分けられるだけの量が置いてあった

ア「あ、いえ...」

フ「見ず知らずの私たちをもてなしてくださり、
ありがとう存じます」

ブ「生活にだいぶ苦労しているようじゃの..」

男「この街は多くの人が住んでいたんですが、今は飲み水にも苦労する状態で…
山の方に豊かな水源があったんですが、なぜかそこから水が枯れてしまったようなのです」

リ「それはいつから?」

男「一か月ほど前からです。今はだいたいの人はほかの街へ出ていってしまって..」

ア「結構急ですね..。」

男「湖には水があるようなんですが、ここまで流れてこないのです」
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