長旅

ミ「屋敷って言ったわよねお姫様なの?
言葉も丁寧だし動きとかも優雅よね」

フ「ありがとう存じます」

ミ「じゃあ小さい頃からエクソシスト?」

フ「いえ両親がなんとか教団に隠そうとしていましたわ
私が家を継ぐ予定ですので...
AKUMAさんに襲われることもなく、怪奇現象が起こることもなかったですから入ったのは最近ですわ」

ミ「そうなの…なんだか私王女だった気がする、思い出せないけど」

フ「そのほうが納得できますわ、所作なども綺麗ですもの」

ミ「ふふん、ルル=ベル様にお仕えしているんだから当然よ」
色々とエピソードを語りだしたミミさん

フ「素敵な主従関係とお見受けしますわ
色々聞けて嬉しかったです、かなり時間も経ったのでそろそろ戻りましょうか
あ、お互い今話したことは秘密ですよ」

ミ「ええもちろん」
『思ったより話してくれたわ、ルル=ベル様には報告しようっと』

ラ『なかなか戻ってこねぇな
何話してるんさね』
焚き火をくべながらラビがそう思っていると2人が戻ってきた

ラ「お、帰ってきたな 何話してたんさ〜」

フ「ガールズトークですわ」

ミ「そう だから詳しくは答えられないんです旦那様〜」

ラ「じゃあしゃーねーな」
『表情も明るくなったし大丈夫そうだな』
「2人とも少し食べて寝るさ オレとリナリーはもう食べたさ」

ミ「わぁありがとうございます、旦那様〜!
料理もできるなんて素敵です」

ラ「簡単なものしか作れないけどな」

フ「いえ、本当にすごいと思いますわ
私はお菓子以外作れませんもの」

ラ「フェインお菓子作れるんさ!?それは食べてみたいさね」

フ「材料がある時に作って皆さんに食べていただければ嬉しいですわ」

そんな会話をして眠りについたのだった
次の日の暗いうちに移動を始めた

ラビがリナリーを背負い、その後ろに2人の荷物を持ったミミさん、隣にフェインが続く

リ「ごめん、なさい」

ラ「気にすんな パンダジジイを背負うより全然いいさ〜」
『呼吸が浅い、脈も弱くなってる 急ぐさ』

ミ「雨になりそうですね」

暗い雲が垂れ込んできていた
そう長くしないうちに雨が降り出した
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