長旅

フ「では、早速ですが千年伯爵はどのような方なんですか?
見たことある人もいるようなのですが、私はまだお会いしたことがなくて」

ミ「そうね…まず耳が長くて口がものすごく大きい
眼鏡をかけてて、ものすごく太ってるから見たら忘れないと思う」

フ「そうなのですか、印象とか性格ってどのような感じなのですか?」

ミ「えー、印象...?
見た目は面白い感じもするけれど掴みどころがない感じね」

フ「掴みどころのない感じですか…
イメージが湧きにくいですね…あ、AKUMAになる前のこととか覚えていらっしゃるんですか?」

ミ「あたしはないわ。さっきなにか一瞬思い出したけどそんなものね
あなたが言ってたように多分私は侍女じゃなくてお嬢様か何だったかなってことくらい」

フ「そうなのですね、たしかに人だったときのこと覚えてたら大変そうですものね」

ミ「言われてみればそうね」

フ「あの、私この前初めてノアの一族の方を見たのです!
とても綺麗な方だったのですが皆さん、あのように美しいのでしょうか」

ミ「あたしはルル=ベル様以外は知らないわ」

フ「?あ、もしかしてこの間の方...」

ミ「そうよ、ルル=ベル様がいるから私はどこまでも頑張れるの!
あまり笑わないけれど、笑顔がとっても素敵なんだから!」

フ「ではルル=ベルさんの指示でこちらに?」

ミ「あーまあそんなところ」
『なんでこんなに敵にペラペラ話してるのかなぁ私...
ルル=ベル様すみません!
ミミはまだまだです』

フ「その...エクソシストを襲わないのは大変ではないのですか?」

ミ「え?大変じゃないけど、レベルの低いAKUMAだと殺戮衝動を抑えるのはまぁ大変だと思うわ」
笑いながら言う
「っていい加減あなたのことも教えてよね!
どんなイノセンスなの?!」

フ「あ、ごめんなさいね
私のイノセンスはAKUMAからの攻撃をそのまま跳ね返しますの

たまに跳ね返せなくて痛みを感じることもありますけれど、ダメージもそのまま返すので結局無傷ではありますわ」

ミ「攻撃したらそのまま跳ね返ってくる!?厄介...」

フ「でもAKUMAの攻撃の時に飛んできた瓦礫とかでダメージを受けるとそのままですね」

ミ「へぇー エクソシストってどうやってなるの?
あたしたちは減らしたいんだけど」

フ「それはそうですよね…どうやってといっても私もあまり分からないですわ
生まれつきの人もいれば、何かをきっかけにイノセンスが発動する人もいそうで…

私は小さいとき屋敷がAKUMAに襲われた時に無傷だったのが新聞になって、運悪く教団の人が見つけて目をつけられたようですわ」
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