長旅

ミ「きゃああああ!足が滑っちゃいましたぁ」

ラ「ったく 世話が焼けるさ」
手を伸ばしてい引きあげようとした時に川に引きずり込む
川に潜り鉄槌を確認して近づき掴んで立ち上がる

ラ「うわー、びしょ濡れさ〜」

立ち上がったラビを見ると元のところに鉄槌がある

ミ『え!?』

自分の手を見ると掴んでいたのは魚だった

その後にも焼いた魚を運ぶ際にわざと転んで取ろうとしたものの、伸を使われ失敗に終わった

今度は崖に登り、伸を使わせたところで飛び降り下から大槌小槌を奪おうとしたものの柄の部分に服が引っかかり失敗した

ミ『こんなことならルル=ベル様に盗み出す方法を聞いておくんだった...
弱気になったらだめよ、ミミ!必ずこの作戦は成功させるんだから、全てはルル=ベル様の笑顔のために!』
そんな気の入れ具合を見ていた2人

ラ「何するつもりなんだか」
フ「何だか気合いが入っていますね」
『失敗だらけなところを見るにやはり給仕する身分には見えませんね…』
警戒しながら引き続きリナリーの看病にあたるのだった
日も暮れるころ4人は野宿の準備をしていた

リ「はぁはぁはぁ...う、ゲホッケホッ」

リナリーは簡易的な布団に横になっていた

フ「リナリーさん水を...」

ラ『あれからずっと休んでたのに、回復するどころか熱が上がってる』
『この機会に馬車の中で聞けなかった王室の話とか聞きてぇけど、これじゃあな...』

フ『なかなか心配ですね、装備型の人は戦いに不利だわ』
月ものぼり、焚き火をして暖を取っていた

リ「アレン君達大丈夫かな...」

ラ「ぁ?」

リ「私がAKUMAに連れ去られなければ、アレン君やクロウリーと離れ離れになることもなかったのに...
それに2人にはとても迷惑をかけてしまって本当にごめんなさい」

ラ「いいさ 今は他人より自分の心配をするさ」

後ろの方でミミさんがふぅとため息をつきながら首を振る

リ「お願い。私が2人の足でまといになった時には、私を置いていって」
リナリーの言葉を聞いたミミさんは断片的な記憶を思い出す

侍女『どうか私が死んでも悲しまないでください』

ラ「リナリーはオレとフェインがジジイのところに連れていく!
どんなことがあったとしても必ず」

フ「えぇ だからそれまでお気を確かに」

リ「ありがとう…」
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