長旅

夕方にはフェインとラビ、リナリーはホテルに戻っていた

リ「ごめんなさい...」

ラ「いいさ」

リ「アレン君とクロウリーは?」

フ「まだ戻ってきていませんわ」

リ「探しに行って二人とも」

ラ「まず体を治すのが先さ」

フ「それに2人がどこにいるかも分からないと、下手をすれば3つに別れてしまいますわ...」

ラ「ブックマンのところに行こう
アレン達とは連絡をとって合流するさ」

リ「そうね、このままでは2人の足でまといになってしまうもの」

ラ「足でまといだなんて思わないさ
俺もリナリーと同じように仲間のことが心配さ
...だからアレン達とはお互い元気な姿で会いたいさ」

リ「ヒック..うぅっ..泣」

ラ「少し休むさ」

フ「私お土産を送ってもらうようフロントにいってきますね
なにか軽食ももらってきましょうか」

ラ「ああ頼む」

部屋を出るフェイン
フ『お父様もお母様も品を見たらたいそう遠くまで行っていると驚き実感されるでしょうね...
それにしても久しぶりにまともなところで休めそうですわ
教団が頼んでくれていてよかった、傷の治りも早くなるでしょう』

ーーー同じ頃アレン達はーーー
ク「洞窟でたら、また洞窟である」

ア「こんな山奥じゃ無線も届きませんね。もしかして、僕達相手の術中にハマったんじゃ?」

その様子を崖の上から眺めるルル=ベル様たち
ミ「あの吸血鬼みたいなエクソシスト仕留め損ねましたね」

ル「1回でできるとは思っていない
でも分断させることはできた」

ミ「そうですね。次はどうしますか?ルル=ベル様!」

ル「そうね...」
薄く笑みを浮かべて立ち去るのだった

その頃3人は馬車に乗ってブックマンのところを目指していた
眠っているリナリーの前で2人は小声で話していた
フ「リナリーさん起きないですね...」

ラ「体に毒が残ってるからな」

フ「私に化けてくれていれば何も無くてすみましたのに...」

ラ「あーそういえば、フェインのイノセンスってなんて名前なんさ?」

フ「ニアビスニーアバロナ、天の加護という意味らしいですわ」

ラ「天の加護かぁ 確かにAKUMAから受けた攻撃全部返して破壊
傷は残らないなんてその通りさね」

フ「ええ、そうですわね..」

ラ「そういえばフェインは王女だったな
オレ達そんな階級の人なんか知り合いにいないからちょっと教えてくれるさ?」

フ「そうですね...質問によりますが..」

ラ「それじゃあ」

リ「ん...?」
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