フェイン・キュアー

しばらくして教団から返事が来た
概ね了承するが、ひとまずエクソシストか確認したいということだった

教団とやり取りをしてついに教団に向かう日が決まった

出発の日 邸宅の空気は少し重々しかった。
教団のものが迎えにきて、ユクラが同行することになった

母「気をつけてくださいね。」
父「この機に娘を殺そうとする者もいるかもしれないからな…
まぁ大人数連れて行くことはかなわなかったから目立たないと思うが。ちゃんと帰ってきておくれ。」

フ「はい、無事に帰ってきます」
こうしてフェインはエクソシストかを確認すべく、出発した。


ーーーーーーその頃の教団ーーーーーー
ミ「いよいよ今日来るんですね。」
ア「え?誰か来るんですか?」
コ「うん、実はねー今日エクソシストかもしれない子がヘブ君のところに来るんだ~」
ア「へぇ どんな子なんですか?」
コ「いや~僕も会ったことないんだよね、なんせ9歳だし」
ア「え!?9歳ですか! 逆にどうして分かったんですか?」
コ「うん それが僕も知らないんだ」
ミ「ええ!?」
コ「っていうのは嘘で、一度その子の邸にAKUMAが出たらしいんだよね
昔の新聞漁ってたら見つけたらしくて
大抵が死んじゃったんだけど、そこで生きてた人の中の誰かがもしかしたらエクソシストじゃないのかってことになって…」

ミ「よりによってなんでその子に白羽の矢が?
他にも生きてた人いたんじゃ…」

コ「これなんだけど」
新聞を取り出す

コ「見出しが
ー神の寵愛を受けた愛娘ー
子供だったのこの子しかいないんだ、しかも一人娘」

ア「これは…たしかに」

コ「けどね、この新聞全然ないんだよ
こっちも調査してから出したんだけど、ファインダーの聞き込みによると有名な話だが、関係した新聞は燃やされたらしい
今は噂に過ぎないって」

ミ「なんででしょう…」

コ「そりゃーこっちに渡したくなかったからでしょー
だってこの子すっごいお金持ちだよ!
教団は毎年多額の寄付受け取ってる」
ハハハッとおちゃらける

ア「えっそんなにですか!?
ってことはあれもこれも食べ放題!?
元帥が食べてたあんな料理も?」

コ「うん、アレンくんお金が関わった途端そうなるのよくないよー笑
…まあ誰も自分の娘を、まして後継者であろう子を戦場に送りたい親なんていないよ」
しんみりとした空気が流れるなか、フェインが到着したのだった
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