フェイン・キュアー

ア「あ、あれおいしそう!ちょっと買ってきます!」

リ「ふふ、アレン君ったら」

ラ「1人だけ買ってる量が比じゃないさ...」苦笑い

フ「見たことのない食べ物も多いですね
ところで食べて歩くのは普通なのですか?」

ク「こういう持ち歩けるものだと食べて歩くこともあるである」

フ「そうなのですか 食べて歩くなんてしたことがないので...」

ラ『そういや王女だったさね
王室の話なんてまた聞きでしか聞いたねェし…
色々聞いてみたいさねーブックマンとしても』

ア「お待たせしました!」

リ「じゃああそこでやってる踊りを見に行きましょう」

祭りを堪能し一夜明けた一行はフェインの同行が認められることを願いながらしばらく街に滞在することにした

ア「そういえばラビはどこで今回の状況を知ったんです?」

ク「それがすごかったのである!
たくさん電話があるところでそれぞれの部隊からの報告を一度に聞いていたである」

リ「そんなことができるの!?」

ラ「なにしろ大昔の東洋のプリンスが編み出した方法らしくてジジイにみっちり叩き込まれたさ」

フ「さような人がいたのですね...!」
『この人が近くにいる時には気をつけなくてはならないこともあるかもしれませんわ...』

ラ「で、報告にあった奇妙なことが1つ
6名のエクソシストは全員傷もないのに内臓が1つ無くなっていた
んで、それがノアの一族が関係してるかもって話」

アレンの頭の中にご令嬢様の
「僕達こそが神に選ばれた本当の使徒なのさ
僕達ノアの一族がね」
という一言がよぎる

リ「ねぇ、ラビ ノアの一族って一体何?」

ラ「さあ、はっきりとは分かんねェ
ただ歴史の重要な一面に現れてるらしい
けどどの文献にも一切情報が残ってない
今は裏歴史を知っているブックマンがかろうじてその存在を知っている」

フ『私、聞いたことあるのですが...?』
フェインは2年間の準備期間の間に教団について学んだ
教師は教団本部のものだったのでより詳しく教えられていたようだ

ア「彼らは自分達こそ神に選ばれた本当の使徒だと言っていました
どういう意味なんでしょうか」

ラ「さあね。人は誰しも自分が正しいって主張するもんさ」

全「.....」
静まり返った

フ『おそらくは一人でエクソシストを6人も無に帰す圧倒的な強さ...
どのような方々であらせるのでしょうか
いつか倒された6人のように、ノアの方と戦う日が私にも訪れるのでしょうか...』
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