フェイン・キュアー

街の駅で電話にゴーレムを繋ぎ、教団からの報告を受けるリナリー

リ「はい、はい、そんな!? はい、分かりました。」

ア「どうしたの?リナリー」

リ「二人とも急ぎましょ」

フ「教団からはどんな報告を受けたのです?」

リ「世界各地でAKUMAが一斉に集まって移動を始めたって」

フ「まあ」

リ「南ヨーロッパのAKUMAはみんなバルセロナに向かってるそうよ」

ア「バルセロナ…
この前会ったデボンさん達が向かってた方向です」

リ「私達も向かいましょう」

フ「はい!」

こうして3人は汽車に乗ってバルセロナに向かうことになった
しばらくして最寄りの駅に到着

ア「ここからは歩いて行くしかないですね」

リ「そうね。先を急いでファインダー達を助けてあげないと!」

しばらく急ぎ足で走っているとフェインが少し遅れがちになる

リ「フェインそろそろキツくなってるわね
私達の速度についてくるのは大変よねごめんね
向こうでもまた戦いがあるだろうから私が背負っていくわ」

フ「いえそのようなことは...」

リ「ごめんアレン君、フェインの荷物までお願い」

ア「分かりました」

有無を言わさずフェインを抱き上げるリナリー
リ「話も聞かないでごめん。でも、助けなきゃいけない人達がいるから」

フ「分かりました。お願いします」

3人が到着したのは空が白む頃。
その時には全てが終わっていたーーー

リ「そんな...!」

ア「街がこんなに...」

フ「...被害は大きいですわ」

甚大な被害を目撃しショックを受けた3人は港に向かうことにした

ア「そんな....!」

港に着くとたくさんの棺が並べられていた

ア「あの、デボンさんは」

近くのファインダーに聞くとファインダーは視線を落とした

リ「まさか....」

3人は重い足取りで街が見渡せる階段に腰掛けた
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