帰郷

「ただご無事でお幸せであってほしい…
私がもっと覚悟を決められたなら、皆様方にご安心いただけるのかしら」

千「嬉しい心がけですネ♥
あと見捨てるつもりはありませんヨ♥」
振り返るといつの間にか伯爵様が立っていらした

フ「!伯爵様…!いつからそちらに?」

千「ため息ついてたあたりからですネ♥」

フ「まあ…見つからない所だと思っていましたのに」

千「家族ですからネ♥」
『実際はだいぶ探しましたガ…』

フ「ありがとう存じます」
少し微笑んで言う
「私はまだここにいてもいいのでしょうか?」

千「もちろんデス!
任務もしっかり果たしてくれたとルルから聞きましたシ♥
何せ家族として来たばかりなんですカラ♥」

フ「まぁそれはありがたいことで…
嬉しいです、そう言っていただけて…
歓迎パーティーも開いてくださいましたものね」

千「ルルがその…キツくあたってしまってすみませんでしタ♥」

フ「まあそんな、大丈夫ですわ
そう思われても仕方のないことでしょうから」

千「謝りにくるよう言いたかったのですが、少し頑固なところがありましてテ…♥」

フ「まぁ!さようなことよいのです
伯爵様に対して忠実なだけでございますわ
ミミさんもおっしゃっていましたもの

それに向こうに引き戻されそうになった時、私をこちらに戻してくださいましたのよ
伯爵様に任務のことを報告くださっただけで本当にありがたいことですわ」

千「…大人ですネェ♥」
感心して仰せになられた

フ「お褒めの言葉感謝いたします、貴族として育ってもおりますゆえ…
ところで私はどうしたものでしょうか
教団に戻らなくてはならないのですけど…」

千「そうですネ…まあお茶でもして休憩しませんカ? ♥」

フ「かしこまりました」
『教団のことは気になるけれど、
今戻っても惨劇でしょうし…』
そしてお茶をすることにした

フ「美味しいですわ、このスコーンは伯爵様がお作りに?」
千「えぇ、お茶以外は手作りデス♥」
フ「まぁ様々なものがお得意ですのね!」
千「ありがとうございマス♥」
フ「いえいえ…」
互いに気まずく黙り込んでいると

レ「伯爵タマ! あ、フェインタマも!」
レロさんが飛び込んできた
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