帰郷

しばらく部屋で過ごした後23時頃になって部屋を出る

人も少ないので緊張感を持たなくてよく、科学班フロアへもスムーズに到着できた
フ『さて、科学班の方達は…と
ちょうど運び出してきた頃のようですわ』

リーバー「気をつけろよー、またとない機会なんだからな
そうそう慎重に慎重に…よしOK!」

フ『ええ、それはそうでしょうとも!
伯爵様と一族の方々のものなのですからね…!

機械と人力を使って動かしていたのですね
大変そう…まあ明日には問題なくなりますけれど
そういえばこれって徐々に縮むものだったかしら…
それとも時間が経過して一気に効果が出る感じかしら?

まぁ、どちらにして貼り付けるしかないですけれどね』

リーバー「詳しい調査はまた朝からなー
今日はもう寝ていいぞー」

なかにはそのまま机あたりで寝るメンバーもいたが、
ぞろぞろとデスクを立ち去るのを見て忍び込む
フ『こういう時ばかりは、体が小さいのに感謝ですわ』

身を隠しながら滑らかにプラントに近づき、シールを貼り終える
フ『あとは部屋に戻るだけですわ、ね…』
ふと人の気配を感じて、素早く机の下に身を隠す

コツ、コツ、コツ…
リーバー『人の気配がした気がして、見に来てみたんだが…
大丈夫だよな?』
プラントの周辺を一通り歩く

リーバー『気のせいか… ふぅ』
「やることも山ほどあるが、今日は寝るか…」

その場から去って行ったのを確認し、さらに10分待機した後で科学班のブースから出た

フ『危なかったですわ…! 部屋まで無事に戻れますように
私もテレポートができたら楽ですのに…』

そろそろと慎重に進み、部屋の鍵を開けた頃にはもう深夜1時を過ぎていた

フ『なんとか誰にも会わずに帰ってこれましたわ
さて、私も明日に備えて寝ましょうか
うまくいきますように…』
そう願いながら眠りについたのだった…

そして迎えた朝、食堂に降りてみると少し騒がしくなっていた
「アレン・ウォーカーがノアの手先かもしれないって聞いたか?」

「中央庁が出張って色々嗅ぎ回ってるらしい
クロス元帥も今はそれで軟禁されてるって
師弟揃って疑われてるんだと」

「まさか!エクソシストが?」

「でも、ノアは奇怪な能力を持ってるっていうだろ
手下をエクソシストにして教団に送り込むこともできるんじゃないのか、俺たちを内側から崩そうっていう…」

「クロス元帥はちょっとポイけど」

「でもそんな、あんな子供が…」

フ『あら…?アレンさん疑われてますわね…
まぁアレンさんでなくて、本当にどちらの能力も持った者がこちらにいるんですけれどね…』
そんなことを思いながら、優雅に食べるフェイン
27/39ページ
スキ