帰郷

荷物を自室にいくとリンク監査官が抜けたため、代わりのポール監査官がドア前に立っていた

フ「あなたは…」
ポ「はじめまして、キュアー王女
上司は違いますがリンク監査官に代わり、私が給仕させていただきます
よろしくお願いいたします」
そこまでリンクと背は変わらず、目と髪は濃い茶色で正統派なウェーブの短髪と、服はリンクと同じでもより紳士そうな見た目である

フ「まぁよろしくお願いしますね」

ポ「こちらこそフランスの王女様に給仕できること光栄です
用があれば気軽にお申し付けください」

フ「分かりました
それではこちらの荷物の片付けをお願いできますか」

ポ「かしこまりました」
貴重品はフェインで行い、それ以外の片付けをポール監査官行った

ポ「僭越ながら、少々リンク監査官より聞きました
大変賛辞していましたよ」
片付けも終わりティータイムを楽しんでいた

フ「それはありがたいことですわ
リンク監査官とはあまり話す機会もなく、長期任務となってしまったものですから…
ところでフランスの方ですのね、発音が似ていて嬉しいですわ」

ポ「はい、そんな恐れ多いことです
私はそんなきれいな発音はしていませんよ」

英語からフランス語に切り替える
フ「謙虚ですのね
皆さんフランス以外のヨーロッパ圏や世界各地の方が殆どで、
英語でお話しになるものですから、フランスの方がいるとは思っていませんでしたわ」

ポ「そうですね、教団は多国籍ですから苦労されることも多いでしょう」

フ「えぇ、まぁ…言語や習慣も違って結構苦労することもありましたわ、慣れてはきましたけれど」

ポ「本来このようなところで暮らされるのは論外なのですから
当然です」

フ「まぁ!でも建物は素敵だと思っていますよ、ふふ
それにしても、フランス語ができる方がいて、本当に嬉しいですわ!
英語は確かに話せますけれど、普段がフランス語ですから慣れなくて」

ポ「そうですね、聞き慣れない訛りもあるでしょう
フランス人というだけでそこまで喜んでもらえるとは恐縮です」

フ「やはり嬉しいものですわ
これまで他国の人でも、フランス語で話していたのにいきなりそれが全くなくなったのですもの

帰った時ぐらいしか話せなくて、母国語が下手になってしまないかと心配になりましたわ」

ポ「キュアー王女に限ってそんなことは起こりませんよ」

フ「ありがとう存じます
あ、すみませんひとりで盛り上がってしまいましたわ…」

ポ「お構いなく
これからも気になることや御用がございましたら気兼ねなくお呼びください」

フ「えぇ、ありがとう
それでは私はリナリーさんのところに行ってきますね」

ポ「いってらっしゃいませ」
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