千｢ああフェイン、待ってましたヨ♥｣

ﾌ｢伯爵様、明日は予定通りに教団に行くことになりましたわ
やはり方舟を使って帰るそうです｣

千｢はい分かりましタ♥
それじゃ予定通りよろしくお願いしますネ♥｣

ﾌ｢ええ、伯爵様の元にお返しできるよう頑張ります
それではごきげんよう｣
次の日予定通り待ち合わせ場所に行くと、旧方舟の前でアレンとリンクが待っていた

ｱ｢フェイン！｣

ﾌ｢お二人ともお待たせいたしました｣

ﾘ｢江戸の任務では大変だったとお聞きしました
また13歳のデビュタントもおめでとうございました｣

ｱ｢あれリンク、フェインのこと知ってるんですか?
僕話しました?｣

ﾘ｢私は教団での王女の給仕担当だったんです
君が厄介なことを起こしたので君につくことになりましたけどね!｣

ｱ｢僕が好きでやったわけじゃないですよ！
あれは絶っっっっ対師匠の仕業です！！
僕を洗脳でもしてたんだ…ブツブツ…｣

ﾘ｢まだそんな戯言を言ってるんですか
ひとまず今は王女の迎えに来ただけですから、帰ったらしっかりききます
こちらへどうぞ｣

ﾌ｢えぇ
行ってくるわねユクラ｣

ﾕ｢お気を付けて…!｣

そして3人は方舟の中へと入っていった
教団へと戻ると、教団の空気感が違うのが分かった

ｱ｢それじゃフェインまた｣

ﾌ｢ええ｣

ｱ｢あっ、そうだ荷物持っていきましょうか｣

ﾘ｢ダメです。キミはまだやることが山ほどあるんですから｣

ﾌ｢ありがとう存じます、ですがお気遣いなく
頑張ってくださいませ｣

ｱ｢フェ、フェイン～…!｣

ﾗ｢おー帰ったんさぁ｣

ﾌ｢ラビさん｣

ﾗ｢荷物はオレが持ってくから、アレンは頑張りなー｣

ｱ｢そんな～フェインーラビー助けてくださいよ～…！｣
リンクにずるずると引きずられていく

ﾌ｢それで…何を聞きたいんですの?｣
二人になったところでフェインが聞く

ﾗ｢！やっぱ鋭いさね…｣

ﾌ｢デビュタントの時の話でもしましょうか?｣

ﾗ｢いやあそれよりも…｣

ﾘ｢あ、フェイン!帰ってきてたんだね。おかえり｣

ﾗ『あーもうこれ何回目さ…数えんの嫌になってきた…
オレこのままずっと何も聞けないんじゃ…』

ﾘ｢ラビ、フェインの荷物持ってあげてるんだね｣

ﾗ｢あ、あぁ…｣

ﾌ｢それよりもリナリーさんどうしたのですか?
震えてらっしゃいますよ｣

ﾘ｢あ、これは… 苦手な人に会って…｣

ﾗ｢苦手な奴に会っただけで、そんなに震えるわけないだろ
そいつに何されたんさ｣

ﾌ｢ラビさん!｣

ﾘ｢えっと…わ、私が逃げられないように縛り付けて、それから…｣

ﾌ『!?それから…?まだ何かありますのね』
｢すみません、辛いことを思い出させてしまいましたわね…
ラビさんは傷を抉るようなことを聞いたのでここでお別れですわ｣

ﾗ｢え!?オレそんなつもりじゃ…｣

ﾌ｢それは分かっておりますがダメですわ
荷物をお渡しくださいませ｣

ﾗ｢う、うう、そんな…｣
渋々荷物を渡して別れた

ﾌ｢リナリーさんよろしければあとで部屋に行っても良いでしょうか？｣

ﾘ｢うん、いいよ。ありがとう…｣

ﾌ｢ではまた着ますから
ひとまず自室で休まれていてくださいませ｣

ﾘ｢うん、じゃあまたね｣