帰郷

その数日後、デビュタントの準備も問題なく進み予想通り早めに練習を終え、必要なことを済ませた。

フ『結局お父様とお母様にはミック卿がノアの方であったことだとか、
キャメロット嬢と再会を果たしたことは話してませんけれど
なんとかデビュタントに呼べそうでよかったですわ…』

そんなことを思いながら身支度をしてもらった
フ「ありがとうユクラ」

ユ「いえいえ。ところで一体誰とお会いなさるんです?
暗めの衣装で夜なんて…」

フ「誰に会うというわけでもないわ
ちょっと教団に予定通り戻れそうか報告をするだけよ
あとは皆さんと雑談をするから少し遅くなるかもしれないけれど」

ユ「あぁ!それでですか 納得しました」

フ「実際に顔を合わせなくても伝わるものもあるから万全にするのは大事よね
じゃあそろそろだから1人にしてちょうだい」

ユ「はい。失礼致します。」
そして、フェインが勉強をしていると、しばらくして何処からともなく伯爵様が現れた

千「こんばんハ♥
おや勉強デスカ!ロードにも見習ってほしいものですネェ♥」

フ「ごきげんよう、伯爵様
あらキャメロット嬢はあまり勉強なさらないのですか?」

千「まーったく!
この間なんて家族で宿題を手伝ってあげたんですヨ♥」

フ「まあ! さようでしたの…なんだか楽しそうですわ」

千「賑やかでしたヨ♥
吾輩以外の答えは散々なもので、結局叱られたようデシタ♥」

フ「それはお気の毒なことでしたね…」

千「さて前置きはこのくらいにシテ、用意はできましたカ?♥」

フ「問題ないですわ」
にこやかに答える

千「それでは行きましょウカ♥」
伯爵様に導かれて新しいホームへと踏み出したーーー
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